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ルムンバの叫び(2000年)【我々は映画感想するために生まれてきたんじゃない。映画を観るために生まれてきたんだ!】

アフリカ大陸。植民地独立ラッシュ。1960年。
そんなアフリカ大陸のスターだった人物が、
パトリス・ルムンバである。

ルムンバが独立させた祖国は、
アフリカ大陸の中央、ジャングル生い茂る土地。
コンゴである。

ここはベルギーの植民地であり、
ベルギーがめちゃくちゃな収奪をして悪名を馳せたところである。

ルムンバはそんな植民地運動を厳しく批判。
独立勢力のリーダーとなっていく。

しかし、そんなコンゴも独立の時が来た。
しかしコンゴはあまりにも準備不足だった。

ルムンバは国際社会の支援のもとに国家を発展させようとするが、
初手でソ連にシンパシーを寄せてしまい、
アメリカ含む西側勢力から激しく危険視されてしまう。

独立した瞬間、内戦が発生。
ほぼ誰も助けてくれず、
ルムンバは腹心の部下に裏切られ、
敵対勢力に引き渡されて処刑された。

ちなみに、この裏切った腹心が、
世界で最も腐敗した独裁者と言われた、
モブツである。

モブツは国家資産を丸ごと自分のポケットに入れた。
そして自分のために、ベルサイユのような宮殿を作り、
国民のためには小学校も発電所も、あらゆるインフラを出し惜しんだ。

モブツの死後、再び内戦が発生。
アフリカ諸国は次々と兵を送り、アフリカの世界大戦を呼ばれた大内戦に発展。
厳密にいえばいまだに終わっていない。

人間狩り、女狩り、ジェノサイドレイプ、
レアメタル鉱山での奴隷労働。
ありとあらゆる悪徳がはびこる暗黒地域が存在する。
リアル北斗の拳、リアルマッドマックスの世界である。

一方で首都では傾奇者たちが発生していた。

***

とまあ、そんなカオス大陸コンゴで、
もしかしたら希望になっていたかもしれない指導者。
もちろんただの共産主義の独裁者になっていた可能性もあるが、
まあ、モブツよりはマシな独裁者だったろう。

という、レアな歴史映画。
映画というのは情報量が多いので、これ一作だけでも、
だいぶ予備知識がつきます。
もちろん「映画」ですから、脚色はされているでしょうけど。
それでも百聞は一見にしかず。


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