1961コンゴ 前進か死か4(著:柘植久義)【読書紹介、今後はどうするか?(え?)】
先日、アフリカのコンゴ独立の話で、
ルムンバの映画を紹介したので、
今度はその敵陣営を描いた作品。
ルムンバの敵は、カタンガ国の大統領チョンベ氏である。
といってもチョンベ氏は脇役。
主役は彼が雇った白人傭兵たちだ。
シリーズものらしいがこれしか読んどらん。
あと白人傭兵といっても主人公は日本人よ。
***
そもそも、この柘植久義という人は、
自称フランス外人部隊の大尉という人で、
ミリタリージャーナリストとして作家になった人だ。
あとになって「外人部隊の大尉」というのは嘘だろうと言われたが、
まあ、アメリカ海兵隊、フランス外人部隊など、
外国人が入れる部隊での勤務経験があったことは事実らしい。
その経験を生かして記事を書いたり、小説を書いたり。
今作は小説。
主人公は元日本軍将校。
ベトナム駐留軍で、捕虜にしたフランス軍将校と知り合いになり、
(日本は明号作戦でフランス植民地を解体した。これが1945年)
日本が降伏したのち、伝手を生かして、フランス外人部隊に入り、
あちこちを転戦。インドシナ、アルジェリア、
そしてコンゴに来た。
敵は中央政府と、
もうひとつの反乱軍である共産軍。
共産軍にはなんとあのゲバラが来て指導しているのだ!
そういった連中相手に百戦錬磨の白人傭兵たちは無双する。
(まあ、厳密には主人公は日本人なんで)
しかし、上層部同士のうやむやで、
結局、コンゴ中央政府が独り勝ちすることに。
「結局、俺たちは何をしてたんだろうね」
「傭兵とはそういうものさ」
という、なんかそんなお話。
まあこれも、コンゴ動乱を知るための予備資料として購入したのだけど。
まあ、まったく知らないよりまし。
若いころのデューク東郷とかがこの中に混じってても違和感ない。
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