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ザ・ソウルテイカー 魂狩(2001年)【あははっ、何を言っているの?お兄ちゃんはどこからみても、アニメ紹介そのものよ?「それはどうかなー?」】
20年前のアニメです。
まあ画質は悪くない時代だけど。
昔は、私もたくさん観ていたのです。
今はそうでもありません。
(昔もそうでもないか)
働いているとなぜアニメが見れないか?
そんな本はありませんか?
ま、でも、
これを紹介したいのは、
ある気づきを書きたいからなのです。
↑ このアニメは、どの動画視聴サイトでも出されていなかった。
20年前の作品とは、そういうものであろうか。
***
タツノコプロが久しぶりに作った変身ヒーロー。
絵柄を見ると、後にシャフトとして独立したチームなんだとわかる。
そうだ。化物語風だ。新房監督だし。
妹さんが特別な立場らしく、
コピー人格がいくつも作られ、
しかもその子たちがそれぞれ、独立して普通の女の子してる。
しかし妹さんの力を手に入れるためには、
そのコピーちゃんたちを殺していかなければいけない。
(という理由で各話ごとに個別ヒロインが出てくる)
そんな野望を持つ悪の組織ホスピタルと、
変身ヒーローである主人公は戦う。
妹を守るため。
途中からナースウィッチとかいう当時の萌えキャラが出てくるけど。
まあ、詳しい解説は他の人が書いてる。きっとね。
****
さて。
今回の語りたいテーマは、敵の中ボス。
6話くらいに出てきて即日退場する奴なんだけど。
彼は身の上が不幸なんだな。
しかし能力を手に入れたことで、バトルマニアとして覚醒する。
そして救われた。
戦いの中では、自分の悲しい過去を思い出すこともなかったという。
戦っている最中は、自分の不幸な生い立ちを忘れていられる。
だから彼は主人公と戦って倒されても、幸せなまま、死ねたのだ。
ふーん、バトルマニアの類型だな。って思った。
10年後に立派に泣けるようになりました。
なんでだろ?
****
私が気づいたのは、
戦いは人を純粋にする。
というテーマだった。
こういう普通人に反感を感じさせるようなテーマは、
小説でウケそうである。
(結局のところ、ろくに使ってない)
でも、泣けるじゃないか?
だって。
ずっと悩み続けて、いつも影としてつきまとってきた暗闇から解放される。
なぜなら戦いの時、それ以外のことを考えている余裕がないからだ。
死に物狂いで殺し合いをしている時は、
誰もが平等だ。
戦場には格差も差別も存在しない。
勝利か死か。
生存か敗北か。
その二つしか存在しないのだから。
ナチス親衛隊のある将校は、
部下がソ連兵を虐殺したときに激怒した。
もちろん人道意識からではない。彼はナチスなのだ。
「こいつら劣等人種です。なぜかばうのですか」
「いいか、よく聞け。貴様より優れた兵士だからだ」
強い敵を侮っていたら、戦場では死ぬ。
だから戦場では、最も憎んでいる相手に、同時に敬意を抱くということが、起こり得るのだ。
あるアメリカ軍の将軍は言った。
「日本兵とはどういう奴らなんですか?」
「君たちと同じ人間だよ。
家族を持ち、祖国のために死を厭わない。
エンペラーに従う全体主義の奴隷だと舐めてかかるな。
だから、彼らに敬意を払い、最高の注意を払って、
皆殺しにしろ」
人は解り合える。
敵だからこそ、逆に信用できるのだ。
お互いに殺そうとしているからこそ、
憎んでいればこそ、だからこそ、
相手のことを真の意味で理解できるのだ。
泣いた。
人間なんて誰も信じられない。
でも誰も信じられなくても、
これなら信じられるだろ?
戦いの中にこそ、真実がある。
そうだ。敵こそが友だちだったんだ。
「そうだ。あいつは友だちだったんだ。本当の友だちだった。
そんじょそこらのべたついた友情ごっことは違う、男と男の魂の語らいだった」
戦いの純粋さは、からっぽの心の内側を埋めてくれるに値するのだ。
愛されたことがなくても、もう関係ない。
誰にも人間扱いされたことがない、だがもう気に病むな。
そんなの関係ない。
お前はもう、戦士なのだ。
愛とかいらないのだ。いや、
戦いこそが愛なのだ!
勝ち負けなど是非もない。
自分より強いものに倒されるのは、むしろ武人の本懐である。
戦いの中にこそ、真実がある。
雄敵を求めよ。
君よ、戦士になれ。
あなたを否定し憎むものこそが、あなたにとっての光なのだ。
さあ、戦え。
存在のすべてを賭して死闘せよ。
戦いの果てにのみ、たどり着ける人間性がある。
それ以外のものは全部、なくてもなんとかなる。
***
泣きながら、
しかしこのテーマは、男性にしかわからんかもしれん。
とは思った。
女性主人公だったら、見返りを求めない愛。
とかになるんだろうか?
でもよく考えてみてください。女性の皆さん。
このテーマは、男同士の愛にも使えるんですよ。
ところで、
ソウルテイカー本編の話がほとんどなかったけど。
感想とはこういうものなんだ。仕方ないのだ!
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