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ザ・ゴーレム(2019年)【映画感想文を読んだら、作り方がわかった。もしかしたら世界を滅ぼすかも。ええいっ、ママよっ】
魔術と言えばユダヤ。
実は中世ユダヤ社会は、現代魔術の直接的な起源だったと言えるのです。
魔法陣。魔法数。
召喚魔法。呪文。
カバラ。セフィロトの樹。クリフォトの樹。
ソロモン72柱の魔神。
ゴーレム。
現代ファンタジーに使われている定番設定の多くが、
中世ユダヤ社会の伝承とか、妖怪譚とか、
そういうものから来ているのです。
例外的にイギリスのフェアリーは、ケルト由来だけど。
そして中世のユダヤ社会は絶対的な男性優位の社会。
元よりユダヤ人は、
兵役には就きたくても就かせてはもらえない。
なので、商業と学問を志向します。
商業派閥が後に大を為したのですが、
最初のうちは学問のみ。
それも律法研究という、まあ役に立つかどうか微妙な文系学問です。
現在イスラエルでは、この律法研究者も徴兵対象にしており、
物議をかもしていますが、まあ文系はいつの時代もあまり直接的に社会の役に立たないと思われているということです。
それはともかく、ユダヤ社会の中でも、
女性は学問に触れさせてもらえません。
しかし門前の娘、経を覚えるということで、
ゴーレムの作り方がわかります。
そしてカワイイ(はぁと)ゴーレムの男の子を作ってしまうのですが。
(5歳児くらい)
この子が・・・モンスターっ!!
そう、本作はクリーチャー系映画なのです。
基本、主人公の彼女の言うことには従いますが、
命令を詳細に理解するだけの知性を欠いているので、
限度を知りません。
容赦なき圧倒的なバイオレンスを振るい、主人公を助けますが、
同時に余計なことも、もれなくやらかしていきます。
しょうがない。コマンドに問題がある。
コマンドエンジニアリングが必要なんだ。
という、カワイイモンスターが、悪党どもとそれ以外まで蹂躙する作品。
これ、割とありなんじゃないでしょうか?
可愛いけど狂暴というのは、やはり世界共通の魅力なんですね。
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