フォードVSフェラーリ(2019年)【映画感想よ。この先は時速200マイルの世界だ。ついてこれるか?】
見逃し超大作。やっと観ました。
なんで逃していたかというと、
アメリカの愛国プロパガンダうぜえ。
とか思っていたので。
しかし、イタリアが「フェラーリ」を映画として出すそうな。
こ、これは、米伊映画対決か??
と思って、まずは第1ラウンドの先手、ウサさんの映画。
を視聴することにしました。
そして・・・・おもしろかった!!
やはり今更でも見といてよかった。
私は車に詳しくはないのですが、
どこかで聞いたり見たことあるような旧車がゴテゴテ出てくる。
特に2人主人公の1人、キャロル・シェルビー。
これって、シェルビーコブラを作っていた人。
あの世界でいちばん高い車として売られている旧車。
(高いのは特別版のやつだけど)
美術系のマンガとかにも、しれっと出てくるので。
アンティークですよ。美術品ですよ。
日本だと2000GTとかと同じやつですよ。
さすがに、そこまで有名だと知っている。
そしてフォードGT40。
どこかで観たことある。
(車系の動画も、申し訳程度には観ていたことがある)
図鑑にも載っていた。
ここで出てくるのか?
そして不世出の天才ドライバー、
もう1人の主人公、ケン・マイルズ。
***
そしてこれは、ふたりの社長。
フォードの3代目、ヘンリー・フォード・ジュニア。
フェラーリの開祖、エンツォ・フェラーリの戦いでもある。
まあヘンリーフォードジュニアは、ちょっとバカ殿として描写されてるけど。
まあしょうがない。本当にボンボンなんだから。
偉大すぎる初代ヘンリーフォードと、夭折した天才である父エドセル。
父の早すぎる死の後、初代が再び手綱を握らざるを得ないが、
初代ヘンリー爺は、ナチスシンパになったりして耄碌し始めていたので、
坊が登極したときには、本当にフォードはようやく復活の芽が出てきたところ。
フォードは、長い夜から脱したのだ。
だか重役連中が、本当にクソに描かれている。
重役筆頭、リー・アイアコッカは、先見の明があるだけマシだが、
こいつも責任を取ろうとしない程度の優秀さである。
フォード社内の腐り切った官僚主義が、この映画の隠れたラスボスなのだ。
***
ここで現役レーサーとしては引退して、
プロデュースに徹するようになったシェルビーと、
いかにもアメリカウケしそうなキカン坊としてのマイルス。
シェルビーは、まだ政治ができるのだが、
マイルズは、誰の言うことも聞かず、己の直感のみを信じるマッチョ。
官僚主義とは最悪の相性である。
しかしフェラーリの侮辱にたいして黙っていることができないジュニアが、
フォードが勝つにはこの男を迎え入れるしかない。
ということで、ようやく才能が報われることになる。
知らんかった。こんなレーサーがいたのだ。
(まだ若造時代のマクラーレンも出てくるが、マイルズの前では、もはやモブである)
そして60年代の名車が、
嘘でしょ!?と言わんばかりに出てくる。
シェルビーコブラとGT40は主役機なので、当然に出てくるが、
他にもマスタングやスティングレイや、
メルセデス300SLやら。
それ以上は私にはわからん。
たぶん錚々たる名車が勢ぞろいしているので、
旧車好きの人は観てもいいかもしれない。
すげえ。
あとほぼ関係ないけど、フィアットのアニエリ社長がカメオ的に出てくる。
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さて次はイタリアの反撃、「フェラーリ」を観よう。
思ったんだけど、
本田宗一郎の映画を作って日本も参戦しよう。絶対に売れるよ。
アニメでもいいし。
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