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『CLOSE』の話。

画像出典:filmarks


兄弟のように育ったレオとレミ。
仲が良くて、そして美しい二人の関係を、同級生たちが性的な目で捉えるのも無理はないような。
その目を気にして距離を置こうとするレオも、戸惑いが怒りとなって抑えきれないレミも、新しい「世界」を知り始めたばかりだったと思うと、子どもって、正直で、可愛くて、繊細で、残酷。

息子に何があったのか知りたい母親と、重い十字架を背負った最愛の友人。
二人のシーンの緊迫感は、セリフこそ少なかったけど、どちらの感情も痛いくらいに感じて苦しかった。

震えながら木の棒を構えるレオにゆっくり歩み寄って抱きしめるレミの母親。
再びレミの家に顔を出すレオと、これ以上会わない選択をしたレミの母親。
悲劇と向き合う子どもと大人の対比が見事すぎて、また切ない。

最後のレオの表情に、ほんの少しの希望が見えたのが救いだった。

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