『ウェルカムトゥダリ』の話。
助手となった若い青年の目線から描かれる、ダリと妻・ガラの晩年。
派手さを好み、老いを忌み嫌い、若者を集めてはパーティー三昧。
それぞれ公認の愛人もいて、ニューヨークでホテル暮らし。
常識外れな「ダリランド」の中に少しずつ垣間見える芸術家の孤独と苦悩。
作品がほとんど出てこなくても、ダリとガラの共依存のような夫婦関係や、それを最後まで理解しようとする人たちの敬意など、見応えは十分。
またダリ展行きたくなった。
ベン・キングズレーが人間味ある晩年のダリを好演。
ダリの助手(美青年)という架空のキャラクターを演じたのはクリストファー・ブライニ―。
彼の視点で物語が進んでいくので、アマプラのドラマ『The Summer I turned pretty』でハマった私にはとっても眼福。
ダリの若かりし頃を演じたエズラ・ミラーの出演シーンは短かったけど、さすがの存在感だった。