『パーム・スプリングス』の話。
タイムループといえば、不安感や切なさを煽られる映画が多い印象だけど、これは全く新しいラブコメだった。
ヒロインが結婚式の幸せな雰囲気に馴染めないシーンから始まるあの感じ。
おちゃらけた男に振り回されながらいつの間にか一緒になって楽しんじゃうんだけど、最後にはしっかり現実と向き合うことになる展開。
ラブコメのヒロインあるある満載で楽しい。
ヒロインをタイムループに巻き込む男、アンディ・サムバーグの、感情と一緒にコロコロ変わる表情の豊かさも相まって引き込まれる。
一日一日を好き勝手に楽しむもよし。
現状に幸せを見出そうとするのもよし。
現状打破しようともがくもよし。
タイムループに巻き込まれる登場人物3人の三者三様な生き方に、自分なら…と思わず考えさせられる。
序盤から張り巡らされた伏線や、随所に散りばめられた仕掛けについて考察する楽しみもありながら、笑って泣ける?完璧なラブコメだった。
本格的に暑くなってきたらまた観たい。