目をとじて

あなたは宇宙人です。あーくだらない。モリモリ守男のサイン欲しいわー。あ、あれ？モリモリ守男？モリモリ守男が貞子の横を通り過ぎる。ちょっと！モリモリさん！待って待って！サイン頂戴！はあ。いいですが・・・。ならここに頂戴！貞子はスーパーのレジ袋を差し出す。あの・・・、これに書くんですか？しょうがないじゃない。あの・・・ペンは・・・。あら！いけない！ちょっとまって。ねえ宇宙人さん！ペン持ってない？ありますが・・・。なら貸して！はい・・・。男は口からサインペンを出した。ちょっとあなた汚いわね！まあいいわ。モリモリさん！このペンで書くんですか・・・。あの急いでますのですいません。モリモリ守男は小走りで行ってしまった。ちょっとあなた！何口から出してるのよ！いえ・・・。宇宙人と信じてもらえないので・・・。どんなトリック？ただのマジシャンね。いえ、途中にあった文房具店で買いました。そんなのあった？はい。ちなみに5万円でした。ちょっとあなた！ボールペンがなんで5万円もするのよ！いえ・・・。お店のお姉さんに勧められて。ちなみにノリノリ子に似ていました。誰よそれ。あなた私に5万円借りようと思うなら100円のサインペン買いなさいよ！いえ・・・。文房具にはこだわる主義でして。なによその主義。じゃあ私モリモリさん追いかけるから！待ってください。あのモリモリさんは私の友達です。え？また噓でしょ？はい。嘘です。ああ死んで！宇宙人は死にません。嘘つかないで。嘘じゃありません。ちなみに私は15万歳です。あっそ。嘘でしょ。はい嘘です。本当は生まれたばかりの3か月です。あああ死んで！嫌です。ちなみに中学時代はブラスバンド部でした。は？あなた宇宙人じゃないの？なんでブラバンがあるのよ。本当です。ちなみにトランペット担当でした。あっそ。ちょっと待ってください！うあ、産まれる！