2022年1月13日「反発したり共感したり」
モヤモヤすることがあると、俄然そちらに気持ちが向かってしまい、冷静な判断とは無縁な状態になってしまう。こうなると、感情に支配されて言わなくても良いことを言ってしまったりするから、夜には一人でおこなわれる反省会へ突入してしまう。
そんな今日の読書は『七人のおば』。
世間体を気にしながら生きる、親代わりの長女クララは、6人の妹たちを次々と結婚させていくのだけど、どれだけその結婚が間違っていても離婚は認めず、周りの目があるから別居だって許さない。
仲が悪くても一緒に生活をして、関係を良好にするように努力すればよし!というクララの意気込みに、理不尽さを覚えつつ、でもこれは時代遅れの発想でもなんでもなく、まだまだ根深く残っているものでもあるんだろうな。
死がふたりを分かつまで~なんて言うけれど、我慢ばかりする関係だったら、そこまで維持して何になるというのだろうか。周囲の目に自分たちが幸せに映っていないと許せない、といった思考になると、とんでもなく面倒だと思うけれど、でも気にしちゃうんだよね、人の目ってね。
反発心を覚えたり共感したりと、何とも忙しい気持ちになりながら本を読んでいる。再読なんだから、流れはすべて分かっているというのに。
気持ちを揺さぶられる作品は、自分の中に引っかかるものがあると思っている。私はこの本の、何に揺さぶられているのだろうか。
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