適切な言語化なんて難しいじゃないの
頭の中で考えていることを、すべて書き出してみると良いという話を聞くたびに、やってみよう!という熱い思いが湧き出てくるのだけど、実際にやってみると非常に難しいことに気づく。自分が考えていることなのに、これ!というハッキリとした言語化ができないものだから、「えっと、これって何て言えばいいんだっけ?」みたいなことが多々ある。
語彙力のなさが問題か、それとも頭の悪さが問題か(どっちも似たようなものだけど)。語彙力のなさが問題なら、語彙力をきたえるために本でも読んでみるとかね。頭の悪さが問題なら、頭をきたえるために本でも読んでみるとかね。解決法がどちらも同じだなと、書いていて気づいた。こういうところからもうね。
言葉にしたいことが定まらない時は、頭の中がとっちらかっているのだと思うけれど、とっちらかっているからこそ、頭の中を整理したいわけで、しかしこういう時こそ整理するのは難しいという、この矛盾した思いを抱えながら今日も私は頭がとっちらかったまま過ごしている。何回「とっちらかる」と言うんだ、まったく。
最近は優しい文章が好みで(いつもですけど)、芦田愛菜ちゃんの『まなの本棚』をぽつりぽつりと読んでいる。
ついつい「ちゃん付け」で読んでしまうけれど、彼女ももう17歳だとさっきWikipediaで知った。いつまでも小学生のような気がしているのは何故だろう。子役というのはそういうものかしら。安達祐実さんだって、いつまでもランドセルを背負って犬とともに歩いているイメージだけど、実際は違うんだよね。
話がそれた。愛菜ちゃんの文章を読みながら、読書家の人って何歳であっても文章が上手よね、という本文とは関係ないところで唸っていた。
『まなの本棚』で紹介されている本が、どれもこれも魅力的で惹かれてしまう。彼女がハマっていたという村上春樹さんの本だって読んでみたくなった。今までハルキ・ムラカミは世界の人というイメージがあったので敬遠していたけれど、この機会に手を出してみようかと企んでいる。
きっとこういう機会でも無ければ、世界のムラカミには手を出せないもの。ただ彼の作品は、ドハマりする人と、まったく受けつけない人にわかれるというし、私はどちらかと言えば後者になりそうでドキドキしちゃう。