読書日記・考えすぎだ(5月6日〜5月12日)
5月6日(月)
『カフカの日記』という本が気になっている。100年前のカフカの日記。長々と文章を書いている日もあれば、一行だけで終わっている日もあるカフカの日記。その自由さに心惹かれて読みたい熱が炸裂中。
もともと日記って、そんなふうに自由でいいんだよね。誰に見せるものでもないんだから。ただ、こうしてネット上に日記を書いている場合、そんな自由な日記を公表してもいいのだろうか?と悩んでしまう。考えすぎだ。ここ(note)は自由な場所なんだから、好きなように書いたらいいんだ。お得意のネガティブパワーで、大事なことを見失うところだった。あっぶない。
そんなことはともかくとして、『カフカの日記』は現在、在庫がないらしくて買うことができないのだった。残念。もとの定価が5500円なんだけど、楽天で倍以上の金額で売られているものまであった(Amazonもお高くなっている)。
正規の金額以上を支払う場合、追加された金額は誰の手元にいくのかな?と考えてしまうのだけど、どう考えても本を作った人たちの手元にはいかないんだよね??? そうなると正規の値段じゃないものには手を出さないほうがいいんだろうな。うん。しかし読みたい。カフカの小説は一冊も読んだことがないけれど、日記はとてつもなく読みたい!!
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5月7日(火)
ゴールデンウィークが終わった!!!!今年も疲れたー!!!(バタンキュー)
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5月8日(水)
武田砂鉄さんの『べつに怒ってない』を読む。他人が見た夢の話は面白くないとバッサリ言える武田さんが面白い。
むかしバイト先の同僚Aが、昨日見た夢の話をしようしていたんだけど、それに気づいた同僚Bがすかさず、
「夢の話は聞きたくない。人が見た夢の話なんて面白くない。そんな面白くもない話を聞かされる人の身にもなって!!」
と発言してビックリしたことがある。強い。とても強い。
嫌なことを嫌だと正直に言えることは素晴らしい。しかし、その正直さに傷つく人もいるだろうから安易に正直さを持ち出せない、と思ってしまう私は事なかれ主義が強い。
ちなみに夢の話をしようとしていた同僚Aは、
「えー?夢の話って面白いよ!私は人が見た夢の話を聞くの好き!!でさぁ~(このあと同僚Aの夢の話がひたすら続く)」
と発言していた。こちらも強い。とんでもなく強い。
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5月9日(木)
『アガサ・レーズンと告げ口男の死』を読む。このシリーズは、殺人事件の真相よりもアガサ自身の展開のほうが気になるんだけど、今回は特に気になるところで終わっていて「おぉーーー!!」と興奮した。アガサには幸せになって欲しいけれど、きっと次の巻でも不幸に見舞われているのだろうな、という予想を抱きつつ、来年発売の次作を首を長ーくして待とうと思う。早く来年にならないかなぁ。
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5月10日(金)
ずっと気になっていたドラマ『MIU404』をAmazonプライムで見始めた。橋本じゅんさんが素敵。『リーガルハイ』で露出していた男性の役をやっていたことしか知らないけれど、本来はどういう人なんだろうか。謎。
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5月11日(土)
『新潮』を買う。色んな人の文章が読みたくて購入してみたんだけど、著名な方々の名前がずらりと並んでいるため、どこから読めばいいのかわからなくなっている。3個のジャムの中から好きなのを選んでね、と言われたら選ぶことができるけど、30個のジャムの中から好きなのを選んでね、と言われても選ぶことができない、という話と似ている。たくさんあると選んで決定することが難しくなる。でもこの選べない!という贅沢な悩みを抱えることができるのは、本当に幸せなことだよなぁとも思う。御託はどうでもいいから早く読め。
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5月12日(日)
津村記久子さんの『水車小屋のネネ』を読み始めた。ネネが思っていたのと違う姿をしていてビックリする。そうくるとは思ってなかった。あらすじなどの予備知識を何にも仕入れることなく、気になった小説をただ読み進めていくことも、驚きと発見があって楽しいんだと知れてよかった。