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読書日記・つまらないと思ってしまえばそれで終わる

2月26日(水)

『ホルモンをととのえる本』を読んで、精神の安定が主に不足している私にはテアニンが良さそうだと知る。しかしテアニンが何なのか分からない。本には緑茶に含まれていると書いてある。緑茶かぁ・・カフェインが気になりますな。

ということで、緑茶を検索。私はカフェイン不耐性のため、緑茶などのカフェインを含むものを摂取することにためらいがある。飲んでもいいんだけど、飲んだら3日ぐらい眠ることができなくなるので、相当の覚悟が必要になるのだ。カフェインが効きすぎている。

しかし調べてみると、そもそもテアニンは眠りをサポートする力があるらしく、緑茶などに含まれるカフェインの力を抑えてくれる可能性があるらしい。もしかすると、緑茶を飲んでも眠れちゃうかも???という期待を抱く。

しかしこわい。緑茶を飲むことでリラックスできる可能性も高いけれど、眠れなくなる可能性も捨てきれないため、緑茶を飲むことに二の足を踏んでいる。さてどうしよう。人体実験してみるしかないのか。





2月27日(木)

『クロワッサン』を購入。本特集なので中身を確認することもなくレジに持って行ったんだけど、これがもうとっても素敵な特集で、紹介されている本たちを片っぱしから揃えたくなった。

特によかったのが、保坂和志さんが紹介されている本たち。友田とんさん、柿内正午さん、阿久津隆さんという、私にとって大好きなお三方の本が紹介されて一同にそろっている紙面に興奮。

保坂さんの言葉がとても良かったので引用したい。

 ただの読書家はつまらない。そういう人は型通りにしか本を読まない。そうでなく、一冊を最初から最後まで通読するのではなく、読み散らかす。本は通読しないと話題にしてはいけないとか、まして本を採点するとか、こういう考え方は学校で仕込まれた、読書感想文と作品要約の癖から抜けてない。

『クロワッサン』p18より引用

本を読み散らかすなんて、行儀が悪いと思って生きてきた。けれど、柿内さんや阿久津さんの読書日記を読んで、本は最初から最後まで読まなくてもいい、読んだところだけの感想を書いてもいいんだ!!という、目から鱗が落ちる体験をしたことを思い出した。

私も柿内さんたちのような読書日記を書きたいと思って、今こうして読書日記を続けていたはずだった。でもここ最近、本を読むこと自体が億劫になることも多くて、どうしてだろう?と考えた時、型通りの読書をしようとしていたことに気がついた。最初から最後まで本を読んで、本の内容を説明して、本に書かれていることに関係する感想を書こうとしていたのだ。

そんな型通りの読書がしたかったわけじゃないのに、気づけば型通りのことをしようとしている。長年染みついた「こうしなければならない」の型に自分をはめ込もうとする、そんなクセのようなものに縛られていたことに気がついてハッとした。だから最近の自分をつまらないと感じていたのか、なるほど。

別に面白い人間でいようとも思わないけれど(いやちょっとは面白くありたい)、自分で自分をつまらないと感じてしまったら、そこで何かが終わってしまう。保坂さんの言葉のおかげで、つまらない人間を脱することができそう(たぶん)。ありがとうございます、保坂さん。

これからも私は本を読み散らかしていこう。最初から最後まで読もうとか考えずに、その時その時に気になる本の気になる場所だけを読んでいく。それで何が得られるとか考えない。自分のアンテナに引っかかったものだけを摂取してみる。アンテナに引っかからないものも摂取していったほうがいいとか、そういう高尚なことを捨ててみる。よし、行き先は決まった(どこよ?)。





2月28日(金)

昨日の気づきを得たおかげなのか、それとも『ホルモンをととのえる本』を読んで摂取してみることにしたGABAのおかげなのか、気分が晴れやかで穏やかになっている。すばらしい。

村井理子さんのツイート(今はポストって言うんだっけ?)に『ある翻訳家の取り憑かれた日常』の2が出るような話を見かけて興奮する。出たら即買いすると決めていた本の話だったので、嬉しくて踊りだしたいぐらいだった。生きていく楽しみがひとつ増えた。ありがたい。


昨日『クロワッサン』を読んで、久しぶりに読みたくなったので、阿久津隆さんの読書日記の本をパラパラとめくる。阿久津さんの日記本は、どこから読んでも割と平気な気がするので、私はいつも適当な日付を選んで読むようにしている。

そうすると「本は好きなところだけ読んでも面白い」と気づけるし、最初から最後まで読まないといけないという強迫観念みたいなものもなくなる。これって大事なことなんじゃないかと思ったりした。日記本は良い。本が読めない日々でも読むことができる、不思議なアイテム。



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