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読書日記・何があるか分からない

1月17日(金)

アガサ・レーズンのシリーズ最新作を買いに出かけたところで、ヘミングウェイの『移動祝祭日』を見つけたので急いで手に取る。『移動祝祭日』はずいぶん前に購入したんだけど、どうやら間違えて売ってしまったのか、家の中から見つけることができなくて、再度購入しようと思っていたのに近隣の書店では扱いがなくなってしまい、さてどうしたものかと思っていたところでの出会いだったので心の中で大喜び。これは買う以外の選択肢がない!ということで、急いでレジへと向かい、いや待てよ、私は何か他の本を買いに来たんではなかったかな???と自問自答し、当初の予定通り、アガサ・レーズンの最新作も探して見つけ、レジへと向かった。どちらも購入できて本当によかった。

それにしてもこの二冊の金額、全然違うのでビックリする。






1月18日(土)

Netflixで『阿修羅のごとく』が配信されているということで観る。映像がとても素晴らしくて、本当に昭和の時代を彼女たちは生きている気がしてどうにかなりそうだった。本当に現代で作られたドラマなのか。タイムスリップか何かしてきたんじゃないかと思うほどに、何の違和感もなく昭和だった。すごい。

20年以上前に観た映画版のほうでは、四女の咲子と同年代ぐらいだった私も、今では長女や次女に近い年齢になっているのが不思議な気持ち。このままいくと、いずれ母・ふじの年齢になって視聴している可能性がある。こうして何度も映像化される作品を観ると、その時その時の自分に照らし合わせて感想も変わるので面白いので、ぜひ20年後にまた映像化して欲しいな。

以前はわからなかった長女、次女の思いが、今ではすっかり理解できるようになってしまっていることも、大人になったというのか、年齢を重ねて見えることもあったというのか、そういったことは分からないんだけど、とにかく映像としてもきれいで、物語としてももちろん面白くて、こういうドラマを家で一気に観ることができるなんてめちゃくちゃ幸せでした。





1月19日(日)

植本一子さんの『家族最初の日』を読む。二人目を出産したばかりの植本さんのもとに、実母が一ヶ月の予定でお手伝いをしてくれる予定だったのに、母とうまくいかなくて一ヶ月も経たないうちに帰ってもらった、という日記を読みながら、私もまったく同じ状況になったことを思い出した。

娘を出産したころ私も母とうまくいかないと感じ、母を帰してしまったことがある。一人で育児も家事もするなんて本当に大変だとは思っていたけれど、でも私は、帝王切開の傷がどんだけ痛んでも、フライパンを持ち上げることすら傷が痛んでできなかったとしても、母と同じ空間にいることのほうが辛かったんだろうな、と過去を思い出しながらしんみりした。その後、私はなぜか母と同居することになり、最終的には母を自宅で介護して看取るというところまでいくんだけど、人生ってやつは本当に何があるか分からないよねぇ、お前さん、と思った。え?何の話?



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