もしも 君が
本の紹介1
もしも 君が
まだぼくを
忘れていないのだとしたら
ぼくは 君の姿を
いつか撮った写真の中に
探したい
もしも 君が
まだぼくを
覚えているのだとしたら
ぼくは 君の笑顔を
いつか共に笑った記憶の中に
探したい
もしも 君が
まだぼくを
思っているのだとしたら
ぼくは 君の声を
この耳で
聞いてみたい
そして
君にまた会える日が
来るのなら
話をしたい
きみがぼくを
思っているのかどうか
確かめる術は
もう もち合わせては
いないのだけれど
こうしてぼくは
君のことを考えている
なぜなのかは
分からない
ただ 忘れることが
できないんだ
ずっと