見出し画像

書評『武器としての書く技術』人に見てもらえる文章が書きたい方へ

1書籍紹介

今回は、イケダハヤトさんの「武器としての書く技術」をレビューしていこうと思います!イケダハヤトさん?ブロガー?炎上?お金持ち?わたしは彼をあまり知らず、どんなものか予想つかず読み進めましたが、意外と中身はしっかりしてました。むしろ、ライティングに関する知識をかなり実践的に学べました。
通称イケハヤさんは、2013年時点で月収50万を稼ぐブロガー。現在は、田舎で投資やYouTubeをしながら生活しているそうです。
読んですぐ感じたのは、「いや~、本当にライティングがお上手!」です。スラスラ読めて、ストレスがない、むしろクスッと笑ってしまうような文章でいつまで読んでも飽きません。
著者もいうように、本書は、文章術系で多い「良い文章」「伝わる文章」ではなく「面白い文章を書くには」「注目される文とは」に着目した文章術です。
よって、今までレビューした本達よりレベルが少し上、中級者レベルの方に合いそうです。
今noteでは特に学びになった部分をピックアップして紹介します!

2内容紹介

書く技術は、料理に似ている

長々と文章を書いていても、何が言いたいのか伝わってこない文章ってありますよね。回避するために、
①何を伝えたいのか決める②書きたいことを箇条書き③流れを考える
で読みづらさを解決できます。

書く技術は料理に似ている
①その文書で何を伝えたいか(料理名を決める)
②まず書きたいことを箇条書きにしてみる(材料を集める)
③どういう流れがベストか考える(手順を考えながら料理)
④具体例などを入れながら肉付けしていく(味つけ)
⑤伝わる文章に味付けしている(スパイス)

先日キンドルを購入したのだが、やはりこれは便利だ。でも電子で文字を読むというのはやはり難しいとも思う。だが短い文章であれば読める。あとは、マンガや小説、特にミステリー小説やホラー小説を読むときに便利だ。この場合は長い文章でも気にならない。電子書籍でできないのは、ぱらぱらとめくったり、行ったり来たりすること、それから、線を引いたりすることもできないので、ノウハウ本やビジネス本などを読むときには不便だと感じる。

これでは何を言っているか頭に入ってきずらいです。

≪料理名≫
キンドル最高
≪材料≫
短い文を読むときに便利、ミステリーを読むときに便利、ホラー小説を読むときに便利、線が引けない、ページの行ったり来たりができない、ビジネス本、ノウハウ本が読みづらい
≪流れ≫
1キンドル最高⇒2どういうものを読むときに便利か⇒3一方で読みづらいものもある⇒4でもやっぱりキンドルはいいよね

キンドルが最高すぎる
遅ればせながらキンドルを購入した。一言いいたい。これ最高。ホラー小説やミステリー小説なんか読むと「本を読んでいる」という感覚が薄れて、その世界に没頭することができる。紙をめくるちょっとしたストレスもないから、作品の世界へと旅経つことができるのだ。これは今までになかった経験!もちろん、ビジネス書やノウハウ本など、ページを前後しながら読む類のものには向かないかもしれないが、物語の中に入っていくのにキンドルほど適したツールはないのではないだろうか。キンドル、おすすめです。

全然違いますね!格段に下の方が読みやすく、楽しいです。

一文を短くする

わたしは楽器が大好きで10年以上打楽器をたたいていたのですが、英語も好きでして、こちらも10年以上続けています。

わたしは楽器が好きです。10年以上打楽器を叩いていました。英語も好きです。こちらも10年以上続けています。

比較すると、下の文の方がスっと頭に入ってきます。
迷ったら文章を切りましょう。1文は短く区切った方が伝わりやすくなります。

抽象的すぎる

「抽象的すぎる」文はいまいち頭に入ってきません。

人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。

具体的な像が浮かび上がってこなく、筆者の顔が見えてこない文ですよね。公の場にこうした文章を垂れ流しても読んでもらえないでしょう。具体的な話、私的な話を混ぜてみましょう。

人類の欲は際限がありません。何かを手に入れると、さらにまた別の何かを求めます。テレビや車を手に入れたら、今度は家が欲しい。海外旅行がしたい、といった具合です。この欲に突き動かされるまま、つぎつぎに新しいものを手に入れ続けるといつまでたっても満足することはできなくなってしまいます。わたしも以前は欲しい服をネットで見つけると、迷わず買っていたのですが、それで心が満たされることはありませんでした。手に入れたら、次のものが欲しくなるのです。実は、欲を持てば持つほど幸せは遠のくのです。

「テレビや車」といった具体的なモノが出てくるだけで読者はイメージしやすくなります。「わたしは~」の部分で読者と共感したり、反論が上がったりするかもしれません。どちらにせよ、相手の感情を動かしたのは事実。具体的、私的な話が入ると、抽象的でボンヤリしていた話が、グッと等身大の身近な話になるのです。読んでいる人にイメージさせてあげることが大切です。

3感想

本当に読んでて楽しい、良本でした!読み進めるごとに、新しい発見、テクニックがあって気付きが止まりませんでした。読みながら「イケハヤさんも本書でこのテクニックを使っているぞ?」と分析しちゃいました。読みやすい、楽しい文には秘訣があるんですね。本書では、テクニックごとに文章のビフォーアフターが載せられていたので、さらに理解度が高まりました。
特に印象に残ったのは、書く技術は料理に似ていると抽象的にしないの部分です。わたしも文章を書くといつもごっちゃごちゃのぐちゃぐちゃで「結局何が言いたかったんだ?」となりがちです。これは、料理のように構成を整えず書き進めていたからなんですね。次から、書く材料を用意することから始めようと思います。ちなみにこの感想文も上記の料理を作るように書くに基づいて書いています。抽象的にしないのところも良かったですね…。たしかに、読みやすく頭に入ってくる文章って身近な具体例や作者の体験談が書かれています。私は文章を書くとき、良い具体例が思い浮かばず「まあいいや」と結局入れずに終わるのですが、退屈の文を量産していたことに気付きました。これからは積極的に入れます。
本書を読んで、イケハヤさんに興味を持ちました。Googleでイケハヤさんを調べてみましたが、現在はブログや作家より、仮想通貨やNFT?(あまりよく知らず…)に励んでいるようです。少し残念ですね。2013年の全盛期ごろのブログは残っているんでしょうか…。読みたいです。
本書を読んで、一層note書きや、ほかの人のブログの分析に励めそうです!本当に読んでよかった!何度も読んで身につけたいです。

ちなみに、わたしもこの「武器としての書く技術」をkindle Unlimitedで読みました。kindle Unlimitedとは、特定の本をAmazonで読み放題ができる制度です。2年ほど前に登録したものの挫折して、最近本が好きになってきたので再度登録しました。興味のある本を手軽にスマホで読めるため非常に役立ってます…!読み放題楽しい!借りている品は10冊満杯で、どれを返そうかいつも迷っています。太宰とか芥川とか文豪作品も読めます。ビジネス書も、読めるものもあれば読めないものもあります。思ったより読める本は多いです。noteに書きたい本が多すぎて時間足りませんね。
ちなみにアフィリリンクはないです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集