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本好きゆめの冒険譚

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高齢の2人に念願の赤ん坊の誕生。溺愛される娘は少し特殊な能力を持っていて・・・古い絵本の桃太郎から始まる神々との冒険が・・あるの?ちょっと変な冒険ファンタジー。
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2023年9月の記事一覧

本好きゆめの冒険譚 プロローグ

 病院の廊下をあわただしい靴音を立てながらやってくる男がいた。 「生まれたって!よくやっ…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十二頁

 ゆめの部屋。 「帰ってきたものの、何からすれば…。」 「お父さんは、万能本を出す所から…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十三頁

 最初は、酷かった…うん、酷かった。  現実世界に戻ったゆめは、万能本もとい、ゼウスの召…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十四頁

 ゼウス召喚から、人間の世界で半年が過ぎた。  この半年で、色々な事が出来るようになった…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十五頁

 ここは何処だ? 僕は死んだのか?  手を動かしてみる。ちゃんと動く。  周りを見渡して…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十六頁

「その人」は眩しい光の中に立っていた。  目がだんだんと慣れて行くのと平行して、  姿が…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十七頁

「何もない空間」。もとい、「創り出されたゆめの家」。 「どういう意味じゃ?」  ゼウスが静かに聞くと 「ゆめに何をさせようとしているのか、目的を教えて下さい。」  頭をテーブルに擦り付ける。  その姿を見て、ゼウスがパパの肩に手をやった。 「そんなに心配せんでもよい。全てはゆめの希望なんじゃよ。」 「希望って…ゆめがですか?」 「そうじゃとも、今持っている力は、全てゆめの能力なのじゃよ。儂らは、そのゆめの希望が叶うように、手を貸しているに過ぎん。」 「例えば

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十八頁

 現実世界。ゆめの家にて。  時間は午前10時。神々の世界へ行った時間である。  光と共に…

小説 本好きゆめの冒険譚 第五十九頁

 季節は4月。新学期です!  私は「6年生」になりました!  クラス分けは、少しだけドキド…

小説 本好きゆめの冒険譚 第六十頁

「改めて、おめでとう!ゆめちゃん♡」  お母さんが、何処からかケーキをもって来た。  苺…

小説 本好きゆめの冒険譚 第六十一頁

「お久しぶりです、ゼウス様!」  全身、鎧を纏い完全武装しているその女性は緊張しているの…

小説 本好きゆめの冒険譚 第六十二頁

「次は私の番ね、ね!ゆめちゃん!」  お母さんが、何か言って欲しそうにモジモジしている……

小説 本好きゆめの冒険譚 第六十三頁

 現実世界に帰って来た!  本当は、もう少し居るつもりだったけど、落ち込む2人の顔を見る…

小説 本好きゆめの冒険譚 第六十四頁

 私は、現実世界にも干渉出来る…。  それは、「本の世界」と同じ事が出来ると言う事。  確かめる必要があった…  学校…いつも通りの授業中…。  ゆめは、パンと手を叩く。  世界が止まった…。  ゆめは、「女神バージョン」に変身をして、ゼウスを呼ぶことにした。 「お呼びでしょうか?ゆめ様。」 「ええ、実験をしたいから、付き合ってよ。」  ゼウスを従え校庭へ向かう…。 「ゼウス、とりあえず、この学校、人を全部記録出来る?」 「お任せ下さい。ゆめ様!」