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【わたしのこと】子どもの頃のわたしが思い出させてくれたこと

久しぶりに実家の屋根裏部屋に上がり、母が大切に保管してくれていた子どもの頃の作品、文集、日記帳を見つけた。子どもが産まれてから、アルバムを引っ張り出したことはあったけれど、自分自身が子どもの頃に制作したものを見るのは一体いつぶりだろう。もしかすると、初めてかもしれない。

埃を被った古いノートや紙切れの中に、幼いころの私を見つけた。本を読むのが大好きだった小学一年生の私は、年度末の文集に『1年で300さつ以上よみました!』と誇らしげに記していた。10代後半〜20代は読書とは縁遠くなっていたが、近年は再び図書館通いを楽しみ、年間200冊以上は読んでいる。

私は、本を読むだけではなく、自分で物語を書くのが好きだった。さらには、3〜4才の頃にも両親に話を作って聞かせていたようだった。(これは全く記憶にない)小学生の頃に書いたお話は今読み返すとストーリーとしてはとにかく稚拙なもので笑えるのだが、かつての空想好きで夢見る私がそこに確かにいた。そして、今の私に「好きなように書けばいいよ」と教えてくれた。

一体どんな話を作っていたのか、どんな子どもだったのか、残念ながら、作品を大切に保管してくれていた母は、今では認知症を患ってしまい、もう具体的に聞くことが出来ないのが、本当に寂しい。でも、ずっと大切に保管してくれていたおかげで、今の私の背中を押してくれたよ、ありがとう。

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