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極寒の地で起こる真実を見る話『ウインド・リバー』見た感想

今日の映画はこちら

こんな方に見てほしい

  • 事実に基づくお話が好きな方

  • スリラー、ミステリー系が好きな方

  • MMIWって何?って思った方


主演は我らがジェレミーレナーさん。この人も大好きなイケオジ俳優の1人なんやけど、ほんま除雪機事故聞いたときは気が気じゃなかったで。。。今は退院して療養中よね?早く元気になってほしい~~~~
雪景色が舞台の映画やからすごい思い出してしもた。


事実に基づいて作られた映画なんやけど、テーマが【先住民女性の失踪や殺人】なのよね。作中でも若い女の子が酷い死に方してるし、何でこんな死に方せなあかんのよ、、、理不尽、、、早く犯人捕まえてくれーって。

でもねぇ、少しずつ犯人に迫っていく描写が、爽快とかすっきりっていうより、不気味でなんか気持ち悪くて、まさか?嘘よね?やめて?って、真実に近づくほど知りたくないような、そんな気持ちになりました。


※ネタバレ注意です※

最初さ、ピューマが家畜襲ったとか、そんな野生動物の話してたから、動物に人間がやられるみたいな。今話題になってる熊に襲われるやつとか、そんな系の話かと思ったわけ。(全然ちゃうんやけど)

ジェレミーレナー演じるコリーはウインド・リバーっていうアメリカにある地区に住んでる。息子がいて、奥さん?もいるみたいな感じやけど、なんか暗いんよな。悲しそうな感じの人。
彼はハンターなんやけど、ある日、雪の中で少女の死体を見つけます。それはもうひどい死体で。。。。しかも知り合いの娘という。


事件の解決のためにFBIが呼ばれます。それがエリザベスオルセン演じるジェーン。猛吹雪の雪山にFBIのジャンパーみたいな格好で登場。
いやまじで雪なめてるやろ。


遺体の解剖の結果、死因は冷気を吸ったことによる肺の出血。いやいや、寒すぎて肺が凍って血が噴き出すって。。。どういう。。。もう考えただけで恐ろしい。
でもでもそのほかに体の傷、レイプされた後もあってどう考えたって他殺やん!婦女暴行殺人者おるやん!みたいな状況やのに結局他殺認定はされんかった。謎。


とにかく事件解決に向けてグラハムグリーン演じる警察署長のベン、ジェーン、コリーの3人で主に捜査を進めていく。
何でコリーがそんなん手伝うことになるかって言うとこの地にまさかの警察が6人しかおらんっていう。。。。圧倒的人手不足。解決できるもんもできんてそんなん。。。


FBIの手順なんやろうかわからんけど遺族の家に行ってデリカシーなく捜査しようとするジェーンのシーンがあるのさ。
ここがさ、なんとなーく、ウインドリバーに住んでる人と住んでない人との違いみたいなのを表してるような気がして。。。。

コリーとかはこの事件に関して何となくわかってたんやないかなぁ。察してたんやと思う。勝手な解釈やけど。
というのも後からわかるんやけどコリーも娘を亡くしてたんよね。かわいそうすぎるっちゅうねん。悲劇起きすぎ。


で、手掛かりがあるかもってことで麻薬やってるとかいう悪ガキどもの家に行きます。その中の1人に被害者の兄ちゃんがおるんよね。
兄ちゃんもまぁ半グレみたいな感じなんやけど妹が死んだって聞いて悲しむのさ。
そこで出てきた名前を頼りにある掘削会社にたどり着くのね。


ここで働いてた被害者の彼氏がいたんやけど、その子も実は殺されて山に捨てられてたんよね。いやもうほんとひどい話。しにすぎ。


その会社のやつら、みんなおっさん(?)ばっかなんやけど、そこのやつらが結局犯人でしてね。
ジェーンたちが逮捕やぞ!って、しっぽつかむ直前に銃撃戦になります。ここの演出ほんまびっくりした。

で、ジェーンもベンも撃たれて殺されるー!主犯のピートも逃がしてまうー!てなったときに出てくるのがコリーなんですな。ほんまかっこいい。

その後ベンは出て来んかったけど、、、死んじゃったん?つらすぎ。生きててほしい。


で、真犯人のピートだけが撃たれてなお最後のあがきで山の中を走って逃げます。でもコリーが追います。
ここもねぇ~なんかすごいどんなに山の中走って逃げたって無駄っていう感じの演出ですごかった。コリーは全部把握してるんやぞっていう強者感すごかった。

最終的にコリーはピートを捕まえて事件の真相を聞いたのち、山のてっぺんみたいなところに置き去りにします。
あの少女と同じ状況に置かれて君はどれぐらい生きられるかな?って。生きる意志があれば家にも帰れるぞ、みたいに言うんやけどね。絶対無理やん。
けがもひどいし、指先も凍傷になってたピートはほんの数十メートル歩いてぱったり倒れます。

ちなみに被害者の少女は雪の中10km近く歩いてることがわかってました。


ひとまず事件は解決。ジェーンも入院したものの一命をとりとめました。(ねぇ。ベンは?)

ここでかわいいポイントがさ~、コリーがクロコダイルっつってぬいぐるみをジェーンにあげるのよ~~~~~これはクロコダイルじゃなくてアリゲーターね、とか言われてフフッって笑うんやけどさ~~~~~いやもうどういうこと~~~~???何ですかこのシーンは~~~~~~????🐊🐊
何がちゃうんよクロコダイルとアリゲーター…
いやそんなことよりこのシーンが作中唯一ほんわかしたシーンでした。


ラストシーンで、遺族のところに行くコリー。
パパ死のうと思ってたって😭
娘の死と向き合うて、どんな苦しみやねん。かわいそうすぎる。

最後に出てくる文言で、ネイティブアメリカンの失踪者数は統計ナシ、みたいなのが出てくるんやけど。。。行方不明者はずっと行方不明者のままってことなんよねぇ。

アメリカの闇が見える作品でもあったかなぁ。
なんというか。。。ここだけじゃないけどやっぱり国をあげてきちんと政策とかしないとこういう問題って解決しないのでは?って思ってしまうな。。。。

描写がリアルできつい、ひどい残酷を突き付けてくる映画ではあったけど、メッセージ性がかなり強い良作なのではと思いました。


でもなんか幸せな作品見て中和したいな。。。


かわいい


ではでは👋

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