2020年最後の散財:Voigtlander Nokton 50mm f/1.5 Aspherical II SC Lens (ニッケル・ブラックペイント)
激動の2020年も終わり、その最後の日にVoigtlander Nokton 50mm f/1.5 Aspherical II SC Lens (ニッケル・ブラックペイント)が届きました。このレンズを購入した動機は、ブラックペイント仕上げだからです。先日購入したLEICA MP 0.72のブラックペイントに合うレンズを探しました。まずはライカ純正レンズとして、写真家夫婦上田家が紹介していた限定50本のSUMMICRON-M 1:2.0/35mm ASPH "Ara Guler / 50 years master of Leica"も探したのですが見つかりませんでした。そこで、Mマウントで新品で購入できる、Voigtlander Nokton 50mm f/1.5 Aspherical IIに辿り着きました。
このレンズが日本製なので日本で買うのが安いのですが、残念ながら昨今の状況から当面日本に行くことは無いので、定番のB&Hで購入しました。価格ドットコムで見ると¥88,180(1月1日)で出ているので、B&H価格の$1,049.00はちょっと高いですね。一方、メーカー希望小売価格だと¥115,000なので、B&H価格は良心的な価格とも言えます。
早速、LEICA MP 0.72に装着して、ブラックペイントの醍醐味を味わいたいのですが、残念ながらLEICA MP 0.72は、シャッターの故障で購入後すぐに入院しており、まだ戻ってきていません。そこでとりあえずLEITZ minolta CLに装着してみました。やはりブラッククロームとブラックペイントの仕上げの差が分かります。ブラックペイントのテカリが何との言えない魅力を感じます。LEITZとVoigtlanderというドイツブランドの組み合わせで、両方ともMade in Japanというのが不思議な感じです。(Voigtlanderは、オーストリアで創業、ドイツに移転、コシナが商標権の通常使用権の許諾)
Voigtlander Nokton 50mm f/1.5 Aspherical II には、アルミにブラック及びシルバーメッキのバージョンと、真鍮素材にニッケルメッキとブラックペイントを施したバージョンがあります。ニッケルバージョンは、フォーカスリング部分はブラックペイントを施さずニッケルメッキになっています。おそらくもっとも操作する場所なので、ブラックペイントが落ちないように配慮しているのでしょう。ブラックペイントとニッケルのコントラストがメカニカルで格好が良いです。
M-ROKKOR 40mm f/2と比較すると、大きくなり重さもズッシリしています。LEITZ minolta CLに装着すると、その重さを感じる事ができます。真鍮は重いですね。別売りのレンズフード(LH-6)が無いと、重くてお辞儀してしまいます。
ちなみにこのレンズフードは、バヨネット方式で取り付けられます。そのため、レンズ先端のリングが少しメカニカルで複雑な造形になっています。フードを取り付けると気になりませんが、取り外した状態は好みが別れますね。
素材や仕上げだけではなく、レンズコーティングでも2種類が用意されています。コシナのホームページによると、「マルチコーティング(MC)では限りなくニュートラルな色再現を目指し、シングルコーティング(SC)ではクラシカルな色調を再現。お好みのレンズコーティングを選べるラインナップです。 」と説明しています。基本的にフィルムで楽しむので、シングルコーティングを選びました。
改めて40mmと50mmの画角を比べると、意外と違います。CLの場合、40mmと50mmのフレームが両方とも出ているので、その画角の差が分かりますね。フードもリング部分に抜きがあり、あまり邪魔になっていません。フードを外すと完全にフレームに被らない十分コンパクトなレンズになっています。
LEICA MP 0.72が退院するまで、当面LEITZ minolta CLで楽しみたいと思います。開放値1.5というのも楽しみです。