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〔 日記・旅行記 〕2024/9/7-9 - 邂逅

9/7-9 中国地方ぼんやり一人旅の備忘録

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2024/9/7
・一人旅のはじまり。初めて18きっぷを使うのでソワソワしながら駅員さんに渡したら、拍子抜けするくらい普通に通してもらえた。(それはそう)

・今日は金山-米原-姫路-相生-岡山-新見-米子で移動。予定通りに行けるか不安だけど、行けなくてもいいのが一人旅の良いところだな。

・シクロさんの「といきづくたび」を読んだ。今読むのにぴったりだな。語彙と教養の多さは豊かさで、旅の発見をたくさん持っていて羨ましく思った。私も今からの旅のこといろいろメモしておこう。隣の席の人がiPod nanoを使っていた。(メモそれ?)

これは明石海峡大橋でしょうか?

・新見駅で次の電車を待つ人たちは意外と多くて、その大半がひとりでとても落ち着いた。新見駅を出たあとの車窓から見える景色は一面森に包まれていて、その向こうも全て森しかないような気分になる。でもその向こうに人はいて生活があるってなんだか不思議だ。

かわいい!

・何時に乗り換えてどこに行くかの目的地があって、予定通りの電車に乗れてあとは座っていれば大丈夫という状態になったときに本当にぼーっとできて、頭がゆるんでいくのを感じる。普段は感じることのできない感覚。人生は「あとは乗っていれば着く状態」になることは到底無くて、常にどこか気を張っていたり、進めていないと罪悪感を感じたりして、疲れる。

道中「太陽のパスタ、豆のスープ」を読んで時々泣く。
お行儀悪い。でも全員このスタイルだった。

・根雨(ねう)駅という駅名がとても綺麗だと思った。

・予定通りに米子駅着。駅前広場で段差を踏み外してまあまあ派手に転ぶ。段数が多かったら大惨事だった。

・駅周辺の居酒屋はチェーン店が多くて入りあぐねる。ホテル方面まで行くと地元の個人店という感じの店が多くなったけど中が見えない系が多くてこれはまた入りづらい。しばらくウロチョロしてから意を決して「あか鬼」さんという居酒屋に入る。19時前ということもあり客は私一人で少し緊張。シクロさんみたいにごはん屋さんで交流とか憧れてたんですが、、。でも笑顔が素敵な店主のおじが気さくに話してくれたしごはんもお酒も美味しかったし満足。
帰り際「良い旅を!良いことありますよ、あか鬼ですから!」と言ってくれてなんだか心強くて嬉しかった。

オススメしてもらったむずむずやき

・「GOOD BLESS GARDEN」というスパ銭と宿泊の複合施設のようなところに泊まった。安くてとても綺麗。(ところどころまだ作りかけっぽい部分もある) キャビン型の半個室は少し音が気になった。

ぐしゃぐしゃな上にぼやけている

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2024/9/8
・今日は米子-出雲市-出雲大社前-松江しんじ湖温泉。ワンマン電車?のルールがずっとわからない。

・初めての出雲大社。とても暑かった。明治神宮、伊勢神宮、熱田神宮ときて出雲大社。地元の神社も合わせればもっとたくさん、今年は神様に祈り続けているわね。

大きい!

・歩いている間BUMP OF CHICKENの新譜を聴き続けていた。今作好きだなあ。藤くんがその昔「神に誓うな己に誓え」って言ってたことを思い出す。神に誓いまくっている。

・正しいルートで参拝できたか分からないけどとにかく参拝した。たまに吹く風がなんだか神々しい気がして気持ちいい。ツアーガイドの解説を盗み聞きしていたら「2011年には東北にあった木が今本殿を支える部分に使われている。あの日の揺れを知っている木」と言っていた。

どれのことかは分からない

・そこらじゅうにうさぎがいて可愛かった。

・ぜんざいを食べてお土産を買いまくった。それでも思いのほか早くやることがなくなってしまって、予定より2本早い電車に乗る。一畑電車、湖に沿っていて景色が綺麗。窓向きのカウンター席みたいなのがあってそこ乗りたかったな。

宿縁

・今日のお宿は「すいてんかく」。昔ながらの温泉旅館というかんじ。こんなところに一人で泊まるってなんか新鮮だ。

窓の外には宍道湖

・夕景推しの場所なので湖のほとりまで歩いて日没を眺めた。単純なので「十二進法の夕景」を聴いていた。

犬とランナーだらけ

・旅館の前にあったバー「スカラ座」さんで夕食を取ることに。マスターの女性とバイトの男の子が二人ともかなり気さくで、たくさん話せて嬉しい。地元の方からおすすめスポットをいくつか聞いて、また島根に来なきゃと思った。帰り際マスターが「綺麗な飲み方をするね。学生さんかと思ったって言って悪かったね。」と言ってくれた。(入店したときに、学生さん?と聞かれていた。) 常々老けたくないとは思っているけれど、「若く見ることを失礼だと思ってもらえること」ってこんなにも嬉しいことなのか。

サービスのブリュレがとても美味しかった

・温泉はほぼ貸し切り状態。小さい声で「異邦人」を歌っていた。

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2024/9/9
・最終日。松江-米子-新見-岡山-名古屋。帰りたくないと思う。帰りたくないと思うのは終わりが決まっているからだと思う。

・朝6時に起きて温泉に行く。私温泉のためならこんな時間に起きれるんだ。部屋に戻ってめざまし占いを眺めていると獅子座は最下位で、ラッキーポイントは「見慣れた場所で過ごす」だった。

・暑すぎる。ひたすら歩いて松江城へ。今更気づいたけど私ってあまりバスという選択肢がない。人といたら嫌がられそうなくらい歩いてる。

・松江城の天守閣には日本の城一覧の案内があった。めちゃくちゃ多いな。日本人お城大好きかよ。

修復されているとはいえ、大昔にこれ作ってたのすごすぎる

・横には全く趣が違う洋館。

興雲閣

・お城近くで割子そば。ギリギリでやっと島根っぽいもの食べたね。

地ビールはめっちゃバナナ味

・宍道湖から続く川に架かる大きな橋を歩いて渡る。偶然アジカンの「宿縁」が流れてきたのも良い。

윤슬(ユンスル)

・神戸まで在来線で頑張るか迷ったものの岡山から新幹線に乗ることにした。しかし島根から岡山が遠すぎる。

帰りのお供は「星の子」

・新幹線で私が取った席にイカつめ(に見える)外国人がいる。勝手に使っていただけだったらしい。予約段階ではA席だけが埋まっていたけど、7列くらいに渡りBC席が外国人集団に占拠されていて、かなり肩身が狭いA席の我々。どんな団体なんだろう。

顔腹立つな

・20時半ごろへとへとで帰宅。帰ってきちゃったな。

・思えばライブだとか、遠方に住む友達と会うだとか、そういう予定が無く一人で旅行をするのはこれが初めてだった。自分はわりと一人旅が向いていると思った。初めてだからそう思えるのかもしれないけど。今度は東北か四国に行きたい。

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雑記すぎ

・雑に花を抱えてスタバを爆飲みするおじさんがいた。

・進行方向と逆側に背もたれをガシャンとするあれを頑なに嫌がり、背もたれを抑え続ける人(性別年齢不詳)が隣にいて怖かった。

・隣の男の子が原田マハ「生きるぼくら」を読んでいた。爆睡して窓にゴンッと頭をぶつけてびびらせる。

・集合する場所と人と目的がある人が羨ましい。今の自分には何もない。

・高学歴の大学生と思しき3人の男の子たちを岡山駅〜新見駅の伯備線で見かけ、その後米子駅で見かけ、翌日出雲大社で見かけた。同じルートすぎて恥ずかしい。

・朝風呂で近くにいたご婦人が「何泊するかわかってない」と言っていてなんかカッコよかった。

・岡山駅で一応きびだんごを買った。

・外国人チームが降りた後、新神戸から乗った隣の席のお姉さんが塩塚モエカに似ていた。いや、塩塚モエカはカールを買わないか?とても良い匂いのパンを食べていた。

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