
ファンデーションの鉛中毒について調べてみた
お天気の良いゴールデンウィークなんて嫌いだ。
今年ばかりはずっと雨で良い。#stayhomeなんでしょ?何が何でも。
海でも山でも行きたい放題だったあの頃が懐かしい。まあ、あと少し我慢しよう。(あと少し、でありますように。)
早速ですが、やっと1巻。
今で言う薬剤師とか、医者に似たところの薬屋さんしている女の子が主人公です。
斬新なくらい簡単な説明で失礼して、、、私は薬剤師ではないんですが、ちょっとだけ理系なので面白がっていちいち調べてみることにしようと思います。何せ、時間がたっぷりありますので、、、。
アイテム番号1「白粉」について調べてみました。(ちなみにアイテム番号なんていう括りは本編にはありません)
良いのがありました。
水銀や鉛を昔は化粧品に使っていました。
おそらく今回の事件アイテムおしろいの主原料は鉛です。江戸時代、粉白粉に含まれる鉛により中毒となる女性は少なくありませんでした。
…紀元前4世紀にギリシアで鉛白(えんぱく)(塩基性炭酸鉛)がつくられ,鉛おしろいの歴史がはじまった。(大百科事典)
塩基性炭酸鉛の別称。組成はほぼ 2PbCO3・Pb(OH)2 。今でも「white lead 」として顔料として使われます。白くてキメが細かくて、でも、よく顔にこんな真っ白なもの塗っていたな〜と思います。
ベートーヴェンが鉛中毒だったというのが、本当だったかどいうかわかりませんが、無類のワイン好きだったことが死因につながっていくとは…。それにしてもワインの酸味を和らげるのに鉛を使うなんてことがあったんですね。これも結局古代ローマ時代に、錫や銅より錆びない鉛で水道管を作っていたことが発端です。今はステンレスがあるから本当幸せに暮らしてますけれど、「錆びにくいのは鉛」→食器も鍋もスプーンも鉛で→結果「鉛中毒」に。鉛中毒は腹痛くらいで終われば良いのですがその後精神障害がおこります。心が脅かされるのが1番しんどいかもしれません。ローマ時代がこんなに鉛製で埋められてなければ、あの皇帝ネロも暴君でなくて心穏やかな良人だったかもしれません。賢帝ネロ。世界が変わってしまいますね。
ところで、ギリシャだのローマだの、って古代ギリシャ人もローマ人も肌色白くしていたんだな。でも、そんな西洋の人が使っていた化粧品、日本人がしたら、浮く。絶対変だったに違いない。暗がりだから良いってもんじゃないよなあ。ちなみに正式に鉛入りの白粉が禁止されたのが1934年。それまでわかってるはずなのに禁止にならなかったのは、やはり女性の白色への憧れ探究心、執着心の表れでしょうか?