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『光の旅人 K-PAX』/ヒューマンドラマのようなSF映画(Amazonプライムは11月末迄)

Amazonプライムで「間もなく終了」を見かけると、つい観てしまう。
この作品は11月末まで。

ケヴィン・スペイシーとジェフ・ブリッジズ共演のヒューマンドラマ。異星人を名乗る奇妙な男と精神科医の交流をSFタッチで描く、心温まる物語。自分を“K-PAX星”からやって来た異星人だと称する男プロートが病院に送られてくる。彼の治療に当たるのは精神科のパウエル医師。初めは戯言と思っていたパウエルだったが、驚いたことにプロートは、専門家より宇宙に詳しく、また神秘的な力を備えていた。

Amazonから


感想(いつものとおりネタバレあり)

宇宙船が出てくるわけではなく、宇宙人役のケヴィン・スペイシーがレーザーガンを持っているわけではない。 映像の中で急に消えたりもしない。
映画の中の時間の多くは、プロートとパウエル医師の会話に費やされる。

ストーリー的には観客に「プロートは本当に宇宙人なのか?」と疑いを持たせる展開が上手い。
映画.comの感想には、宇宙人なのか患者なのかを迷っているコメントもある。
天文学者(Ph.D.)数人の前で、彼らが知らない宇宙を滔々と語るシーンで宇宙人だと分かるわけだが。

それでも、宇宙人プロートが地球で憑依していた地球人ロバート・ポーターの辛い過去を後半に挟み込むところは巧み。
パウエル医師は、その現場まで出向き「プロートは地球人説」を観客に吹き込む。

シーンの多くはオープン系の精神患者が集まる部屋で、プロートが加わることによる患者たちの変化でクスッと笑えるところもある。
パウエル医師は、プロートが患者にカウンセリングを行っていることを知り「患者を治すのは医師の自分がやることだ!」と注意すると、プロートは「じゃあ、早く治せよ」とさらりと答える😅
プロートの名言は映画の端々に出てくる。
人間が愚かなところを語っている。

この映画で設定されたK-PAX星人は、精神世界に生きる人々。
光速を超えて旅するので、彼らの質量はゼロ乃至タキオン粒子で構成されているはず。我々地球人が暮らす物質的な世界とは無縁な人々。

そんなレベルにならなければ、今地球上で起きているあらゆる問題は解決しないのかもしれない。

おまけ

一年前に書いた映画レヴューが、最近多く閲覧されている。

間もなく”RUN”はトータル3,000ビュー

この映画、2020年1月24日に全米公開される予定だったがコロナ禍で映画館が休業し、劇場公開中止となりHuluに全米配信権が売却されたもの。

この作品もAmazonプライムは11月末まで。
気になる方は見逃さずに。


MOH



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