年明け体調が思わしくなくテレワークや有給休暇を使い、出社したのはまだ1日。
ベッドに潜りながら、Kindle Unlimitedのお勧めでこの本を見つけ1巻目を読んでみると面白く、4巻まで読んでみた。
商業的な出版社から本を出されているnoterさんは時々見かけるが、noteに来なくなった方多々。永田礼路さんは最終更新が昨年秋なので、まだnoteに来られているご様子。
読書感想文
穏やかなディストピア物語を装いつつ、内容は「人間とは?」「自分とは?」と、一話完結ごとにテーマがあり、それなりに重く心に残る話も多い。
Amazonのレビューも『名作』『感動』の言葉が多い。
以前記事にした『世界の作家や研究者たちが予想する西暦3000年までの未来予測』を参考にすれば、この世界は2800年頃ではないかと思う。
その頃には遺伝子操作は簡単で、規制をどこまでかけるのかが問題になると思うが、今回のパンデミックを見て分かるとおり、通常10年かけて開発されてから一般投与されるワクチンが特例であっさりと認可され、遺伝子組み換えワクチンを各国が競って入手しようとした現実を鑑みると、将来何かの拍子にこのSFのような世界が訪れても不思議ではない。
この作品、永田礼路氏の世界観を表していると思うが、自分自身と価値観が似ているところも感じられ、主人公の気持ちに引き込まれる。
Unlimitedメンバーの方にはお読みすることをお勧めするし、そうでない方も気になれば試し読みをしていただければと思う。
今売れ筋のコミックとは、テーマもテンポも異なるため、商業ラインには載りにくいかも知れないが、まだ物語は終わっていないので続刊を期待したい。
MOH