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「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」「マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック」(2007年読書記録)/ コンサルタントはAIへ

1冊目(「2007年読書記録」について)の紹介はこちら。


マッキンゼー式 世界最強の仕事術


マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック


当時、経営コンサルタントが大流行り。
会社に来場するコンサルの内側を知りたいと思い、読んだと思う。
(NDAを結んだ上で)コンサルは顧客企業のことを根掘り葉掘り聞いてくるが、自分たちの会社のことは話さない。

この2冊の本、McKinsey をタイトルに使っているが、著者がマックで働いたのは3年間だけ。

レビュー
著者はマッキンゼーで3年間働いたことのあるコンサルタント。自らの実体験と元同僚の証言をもとに、「問題解決は事実から出発する」「考えを構造化する」などマッキンゼー人独特の仕事術について解説している。

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

たった3年働いただけで2冊も本が書けるのは、本人がよほど優秀なのか、3年も働けばそれ以上学ぶことがないのか、労働環境が劣悪だったのか、は分からない。

経営コンサルタントは多くの報酬を得て企業のコンサルを行うが、その会社のことはほとんど何も知らない。その会社の社員の方がはるかに内容を熟知している。

知らないが故に、その大胆な提案(当時、多くは構造改革=リストラクチャリング)が、経営陣に受けたのかもしれない。
(人員削減の際、コンサルタントがメイキングした資料を指し示し「※※※コンサルタントがこう言っている」と説明すれば良い)

彼らが企業に入り込んで多くの時間を費やすのは、ヒアリングと称したお勉強。
「報酬を貰いながら、その企業や業界のことが勉強できるなんて、美味しい商売だな」と思った記憶がある。
集められた膨大な資料から、経営陣に「効果的」と思わせるプレゼンテーション資料を作るのには手間が掛かるとは思うが。


最近、コンサル業界では「幽霊求人」が増えているらしい(米国)。
この様な話は数年遅れで日本にやってくるので、いずれ同じことが起きると思う。

記事に書かれているとおり、コストと時間が掛かるコンサルを使うより、AIを積極的に使う企業が今後は増えるはず。

「AI採用=先進企業」イメージアップにもなる。
「コンサル採用=不正」のイメージは、東京オリンピックで広がった。



ハウツーをサポートするコンサルタントは会社に人間(従業員)がいる限り必要とされるが、経営コンサルタントは AIに駆逐される業種の一つなのかもしれない。 



MOH



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