「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎 (著)/「ポスドク=無職」を心配しながら砂漠でバッタを追う(エッセイ)
この本はシリーズもの?
最新刊『バッタを倒すぜ アフリカで』を、丸善本店の棚で見つけた。
今回読んだのは第1巻、Kindle Unlimited。
ファーストインプレッションは、ポスドク(博士研究員)のリアルな現状。アフリカが舞台なので読み物として面白く読める。
2、3巻のリンクも。
出版者紹介
文中の写真を何枚か
本人の許可を得ていないが、この記事が本の売り上げに貢献することを信じて、許してもらおう。
下に出版元(光文社新書)のリンクも貼ってあるので…
感想
ポスドクが(経済的に)大変で将来の希望を持ちにくいのは聞いたことがあるが、身近にそのような方がいなかったので実際のところは分からない。
社内外で名刺に “ Dr. “ が付いている方と仕事をした事はあるが、仕事の上では普通の勤め人である。
Dr. が研究していた領域に話が入れば「微に入り細に入り」の説明はあったりする(全く知らない世界なので勉強にはなる)。
著者は生涯をバッタ研究に捧げるために、多くの成人が歩む「学校卒業 → 何らかの職につく」を放棄し、バッタと共に生きることを決意する。
本の中身はモーリタニアでのバッタの生態研究がほとんどだが、上に書いたとおり著者の曖昧な身分(ポスドク)による将来の不安がところどころに顔を出すエッセイ。
砂漠にあるバッタ研究所の生活はリアルに書かれており、虫が苦手な方が読むと虫唾が走るかも知れない(虫ゆえに)。
今春『バッタを倒すぜ アフリカで』を発刊し、ブログを更新しておられる。
そちらをご覧頂ければ、著者とサバクトビバッタの熱い(暑い?)関係がよく分かると思う。
このブログ「バッタを倒しにアフリカへ」当時(2011年)まで遡ることができる。
note インタビュー記事
この本の名前で note 検索すると「定番」記事に光文新書公式アカウントのインタビューがある。
対談に出てくる「高学歴ワーキングプア」からの脱出 (光文社新書) 水月 昭道 (著)はこちら。
MOH