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映画『The Lobster』 前半の変なSF設定は面白い(後半はフツーのカルト)
トレーラーに出てくる、主演のColin Farrell(コリン・ファレル)が冴えない中年役なので観てみた。
脚本・設定も、登場人物のキャラクターも変なのが、クセになりそうな映画。
上映日:2016年3月〜
製作国:アイルランド、イギリス、フランス、ギリシャ、オランダ
上映時間:118分
ジャンル:SF
監督・脚本:ヨルゴス・ランティモス(Γιώργος Λάνθιμος ギリシャ)
あらすじ
独身者は、身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる、そんな近未来。独り身になったデヴィッド(コリン・ファレル)もホテルに送られ、パートナーを探すことになる。しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。しばらくするとデヴィッドは“独り者たち”が暮らす森へと逃げ出す。そこで彼は恋に落ちるが、それは“独り者たち”のルールに反することだった―。
ネタバレを含む感想
前半の舞台、拘束されたホテルに登場する人物、監視役、拘束される人達全員の変人演技が面白い。それが普通な近未来の設定。
その前提となる不思議な社会ルールの謎も興味深い。
ハリウッド映画のように1から10までの内容説明はなく物語前半が進行するので、観ながら背景(この様になった理由)を考えられるので見応えがある。
デヴィッド(コリン・ファレル)が森に逃げ出してからの流れは良くある話。
一貫しているのは、登場人物全てが自分中心なこと。
主人公を含め、相手が誰であろうと最後は突き放す(人間の本能なのかも)。
The Guardianに当時の評があり、自分の感想に近いので貼っておきたい。
『The Lobster』のレビュー
ヨルゴス・ランティモスは、ブラックコミックの不条理主義の別の不気味な冒険でカンヌ映画祭に来た。それは奇妙で陽気で始まる冒険だが、途中でアイデアを使い果たした。
『The Lobster』は、人間関係に対する私たちの普遍的な強迫観念と、夫婦関係が人間の幸福の最高の表現であり、私たちを獣と区別する文明的な機関であるという私たちの信念についての風刺。
ディストピアの未来では、パートナーを見つけることができなかった独身の成人は、他の独身者と一緒にホテルにチェックインし、45日以内に真に互換性のあるパートナー(互換性の信憑性は運営側によって承認されなければならない)を見つける必要がある。パートナーが見つからない「シングル」は自分が選んだ動物に変身させられ森に解き放たれる。45日間、彼らはライフルで森への狩猟を行い森に逃げた反抗的な「シングル」を倒し、45日以上の猶予期間を時間を得ることができる。
コリン・ファレルは最近、妻から捨てられた悲しい孤独な建築家を演じ、この深く奇妙なカントリーハウスホテルに到着する。 厳格なマネージャーはオリビア・コールマンが演じている。彼はベン・ウィショーとジョン・Cが演じる他の独身男性と不安な友達になる。ファレルは、上手くいかなければロブスターに変身したいと新しい友達に告白する。なぜなら、ロブスターは長い間生きていて、彼はいつも海を愛してきたから。
彼らは皆、ダンスと社会的交流の活動に参加し、厳格なルールに従わなければならない。ファレルは脱出の可能性と、そのルールがホテルのルールよりも狂っていない森の反乱軍の間で生きる可能性を垣間見る。ここで彼はレイチェル・ワイズが演じる美しく孤独な女性と恋に落ち、リー・セイドゥーが演じるカリスマ的で冷酷な革命家によって課せられたルールに服従する。
『The Lobster』はランティモスのおなじみのスタイルでエレガントでエキセントリック。ホテルの世界は見事に作成され、映画はレジャーとリラクゼーションのすべての企業家具で、ホテルの奇妙さを巧みに嘲笑する。映画のこの部分は、週末の休憩や地獄からのチームビルディングのように見える。
しかし、ファレルが森に出ると、映画のエネルギー、雰囲気、コントロールの一部が消散される。尖った奇妙さと爆発的なギャグは方向性と力を失い、ランティモスの独特の奇妙さは自意識的で巧妙に見え始める。観客は、クライマックスの変容シーン、または非変容シーン、またはロブスターとロブスターの神秘的な運命の魅力的で感動的なアイデアを釘付けにするシーンを待っています。ここには失望がある。
しかし、ランティモスだけが呼び起こすことができるような、何十もの驚くべき奇妙で面白い瞬間もある。
機械翻訳+MOH意訳
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公開当時、ラストシーンの行方が話題になったそうだ。
ファレルが失明したレイチェル・ワイズと同じく失明を選ぶのか、ファレルを席で待つワイズを残したまま、海へ行くのか…
最後までスクリーンを観ていれば、自ずと分かる。
MOH