掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集
原題 = A Manual for Cleaning Women(岸本佐知子訳)
扉絵の写真は、ご本人😊
著者はこんな方
出版状況
日本語訳が新刊本としての発刊されたのは2019年、noteにもたくさんの投稿。
本のタイトルで、note内検索をすると表示される投稿は200以上😲
今年3月に文庫本が発売され、丸善本店文庫本ランキングにも展示されていた。
感想など
この方々の感想が、私の読後感に近い感じ。
槙野さやかさんは、随分前にnote更新を停止されているそうです。
深緑野分さんは最近更新がないようです。
お二方とも小説家。
この短編集、Kindle換算で305ページ、全24編。
それぞれの短編は短く、的確な表現で話が始まり、サクッと終わる。
短編ごとに内容は異なり、作者の人生を切り取って散りばめたような短編集。
一編ごとに知らない街、知らない場所が出て来ても、あたかもそこにいるように情景が目に浮かび、臭いまで感じられる表現が興味深く、翻訳も素晴らしい。
短編どうしに内容の繋がりはなく、いわゆる波瀾万丈な人生が窺え、話の内容は厳しい人生の数々でも、作者は常にそれらを冷静に捉え記述している。
読み初めのところをご紹介
「エンジェル・コインランドリー店」
ニューヨーク・ダウンタウンのコインランドリーを使ったことはありませんが、若い頃、ロンドンのコインランドリーを使ったことがあり「コインをマシンの「受け」に噛ませて、グルッと回して、スイッチ押す」のに、コツが必要だったことを思い出しました😊
「私のジョッキー」
救急救命室でのお話。
『三ページもかかって女の人の着物を脱がせるミシマの小説みたいだ。』
思わずニヤリ😊
追加:次巻も出版中
そもそも彼女の本を思い出したのは、この本の続きが出版された記事を見て『すべての月、すべての年』
Amazon カスタマーレビュー
MOH