CGは良かった…
原作はこちら(新装版は全12冊 1〜3冊まで Kindle Unlimited)
映画の感想
冒頭に書いたとおり、CGは良かったと思う。
ただ、主人公アリータの気持ちの動きや感情の揺れが画面上からは読み取れなかった。
圧倒的な強さが前提なので、どんな敵が向かってきても戦いは無双に終わり、その設定に既視感を感じ「何なのかな?」と思い、思い出した。
異世界系の無双転生。
アリータは失われた数百年前の技術で作られたサイボーグ。
主人公が時代を経て生まれ変わったも同然と捉えれば異世界転生だが、原作の雑誌連載期間が1990年代初めなので、結果的に似ているだけなのかも知れない。
原作のコミックは1冊しか読んでいないので、多くは語れないが「人間とは 何なのか? ロボットと 何が違うのか?」という主題は読み取れる。
映画の感想をまとめれば、次のとおり。
「CGは良い。登場人物たちの動きや感情が淡々としており、視聴していて(物語の)中には入りにくい」
最近、小説・音楽・映画 を鑑賞して思うこと
この映画を観終わってから、最近考えていたことを確認できた。
・少しでも心を揺さぶる作品は、何らかの感情を呼び起こす。
・「感情」に触れた作品は(良い感情でも悪い感情でも)人に伝えたくなる。
・人に伝えたことにより、その作品を心の中で反芻し印象が強くなる。
・強い印象が広がれば、その作品は多くの人が触れることとなる。
人間って所詮、感情の動物なので、その動物の心を揺さぶることが出来る作品が優れた作品なのだと思う。
今まで自分が作った作品(小説・音楽)は、どうか?
……「人の気持ちを揺さぶる」要素が、全然足りない。
小説も音楽も、足りない要素が分かっていても、それを満たすことは難しいのが悩ましいところ。
MOH