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私子育て『プリンセスシメジが仕事と生き方について考えさせてくれた話』
5日間絶食状態でゲッソリしてしまった娘は、2週間後すっかり体型も性格も戻してきました。
先日、保育園でクッキング体験がありカレーやスープを作ったらしいのですが
娘の仕事
『シメジをほぐして並べる』
適任です。先生、運命の仕事をありがとうございました!
私はどこまで行っても未熟者なので、日々の生活の中で子供達に気付かされることばかりなのですが
最近は連日の暑さと先日書いた10年前のことを鮮明に思い出して落ち込みまくっていた私に娘が
「母ちゃん、お仕事してないね?」
と言うわけです。
娘の言う『お仕事』とは、note更新のこと。
私がタブレットでカチャカチャ打ち込んでいるのはお仕事というカテゴリーらしいのです。
息子は自分の好きなことをしている時、私のことを無かったことにしがちですが
娘は常に私の存在を気にしながら絵本を読んだり義父が買ってくれた知育ゲームをしたり。
そんな中、最近の私は何もせずゴロゴロしているか寝てるかだったのでとうとう気になり聞いてきたようです。
「うーん、あれはねーお仕事ではないのよ」
と返して再びボーッとします。
私が書きたくて書いていて、誰かに求められているわけではないし、ましてお金が発生しているわけじゃないし…
自己肯定感や前向きな気持ちが一度10年前のドン底に戻った感じでした。
娘は
「お仕事でしょ!」
と一喝。そのままiPadを持ち出して
「お・し・ご・と!して!」
と私をいつもの場所に座らせました。
ここで奮起することはできなかったので、適当にSexyZoneのYouTubeを見てさも仕事している風を見せてみます。
久しぶりに私が机に向かう姿を娘は満足そうに眺めていました。ケンティーしか見てないや。へへへ。
もう大丈夫と頭では思っているし、理論的には分かっているのに
どうしても、悲しくて浮上できずにいました。
それだけ好きな仕事だったし、あの場所でやりたかったことがあったのだと思います。
どこまで行っても、当時の私は負け犬。ここまで来ても色濃く残るシミ。
いい加減あの時の自分を解放してやりたい。
このことを当時の私を知っている友達に長文LINEで吐露。
『誰のことも気にしないで、自分のこと褒めてあげなよ。誰かに褒められることだけが評価じゃないよ』
と返信。
(ぐうの音も出なかったので、スタンプだけで返したらそこからスタンプ応戦になってサヨナラのタイミング完全に逃しました)
友達の言葉を見て思い出したのが、我が家のプリンセスシメジ。
「そんなことしたら可愛くないよ」と周りがどれだけ言っても
「カワイイの!!娘ちゃんぜったいカワイイ!!」
と本気で言います。自分で自分のことを卑下することがないのです。たとえそれが鼻くそほじって誰かの服に擦り付ける行為をした後でも。
3歳ですから失敗も盛り沢山です。「ごめんなさぃぃぃぃぃぃ(号泣)」とは言いますが、基本的に過去は振り返りません。
シュガーたっぷりのドーナツを片手にウロウロしていた娘に「そうしてるとこぼすよ!」と声をかけたら直後にぶちまけました。諦めて片付けていた私を見てニコニコ
「母ちゃんの言う通りだねー!!」
母、脱力。
娘がシュンとするのはお腹が空いた時くらいでしょうか。
他の子が自分より優れていても気にしない。そもそも他人に眼中がない。
たとえビリでも「娘ちゃんできた!!」と自信満々。
負の感情を引きずらないのです。
失敗は失敗!次行ってみよー!精神。
娘は私からポジティブを倍持って、ネガティブを倍置いて生まれてきたに違いありません。
娘がこれからの人生を力強く生き抜くため、このまま成長してくれたらいいなぁと思います。周りは多少困惑するけど。
「母ちゃん、お仕事おわった?」
娘が私を覗き込んで笑いました。
そうそう。私、文章を書くことをいつか仕事にできたら嬉しいなって思っているんだった。
その目標に近付くように、運を待たないで動いていくと決めたんだった。
「もう少し、お仕事してもいいかな?」
娘のほっぺたを撫でて言うと
「いいよー」
と再びニコニコしてくれた娘。
「じゃあさー、あのアップルパイたべいい?」
「それは、ダメだな」
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