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Fire HD10 Plus:実機レビュー

◉という訳で、我が家に先週、AmazonのFire HD 10 Plusが届きました。内蔵ストレージは64GBで、Microsoft社のOffice365がプリインストールされたタイプ。1週間ほど使った感想をば。まだまだ、簡単なことしかしていませんが、動きはサクサクと軽快ですし、タブレット型としてのコストパフォーマンスは高いですね。問題は、ノート型パソコンの代替足り得るか?

ちなみにGeekBench5のスコアは、シングルコア305・マルチコア1061でした。HUAWEIのMediaPad M5が8コアのRAMが3.7GB、GeekBench4のシングルコア1900・マルチコア6577でした。数字的にはお話にならないはず……なんですが、実際に使うとそうでもないのが興味深い点です。

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■iPad Pro10.5インチと、ほぼ同じ■

サイズは縦247ミリ × 横166ミリ × 厚さ9.2ミリで、大きさ的には10.5インチのiPad Proの縦250.6ミリ × 横174.1ミリ × 厚さ6.1ミリと、ほぼ似たようなものです。重量は465グラムと、iPad Pro10.5インチより4グラムだけ軽いです。別売りの純正キーボードカバーも付けると、なかなか重いのですが。もちろん、10インチのノート型パソコンとして考えれば、かなり軽いんですけどね。

iPad Proの内蔵ストレージがヤバくなってきたので、高性能で価格もこなれていて、狙い目かな、と思って購入。内蔵ストレージは64GBですが、外部ストレージはmicroSDXCの1TBにも正式対応しているので、半分は読書専用という部分も。もっとも、非対応の機種でも1TBでも読み込めますけどね。500GB近いデータのダウンロードは大変ですが。ディスプレイもまずまずの画質ですし。

■ノート型パソコンの代替に使える■

操作性の点では、やはりiPad Proには劣りますが、USB-Cに対応していますし、データのやり取りなどにおいても、かなり高速に使えます。まだ、その高速データ転送能力は、まだ使うことはないのですが……。MediaPad M5の場合、指紋認証のボタンが有るため、起動するにしてもやはり便利なんですが、Kindleの場合はそこはもう純正のAndroidタブレットですから、やはり使い勝手は良いとは言えません。こちらのレビューも参考にどうぞ。

【新Fire HD 10 Plusレビュー、純正キーボードカバーでPCっぽくなれる】Engadget Japanese

5月26日に出荷予定の新世代10.1インチのフルHDタブレット「Fire HD 10」(1万5980円〜)と「Fire HD 10 Plus」(2万2980円〜)を一足早く触れることができたのでインプレッションをお届けします。

自分の場合、KindleはHD8はメディアプレーヤーとしての側面が強いのですが、それはメインの使い方がKindleやDMMの電子書籍を読んだり、AmazonプライビデオやネットフィリックスやNHKオンデマンドなどの動画を見て、と言う使い方ですからね。まさにただのメディアプレーヤーでも、大型の10HD Plusには、Office365プリインストールしてありますし、ある意味でWindowsパソコンの代わりとして何処まで代替できるか、ですね。

■RAM増量の効果が如実に出た!■

今回、思い切ってFire HD 10 Plusを購入したのは、実はRAMが増量されたから、なんですよね。我が家のHD8は、RAMが2GBなので、メディアプレーヤーに専念してもらってるのですが、新しいFire HD 10がRAMを3GBに増量し、上位モデルのFire HD 10 Plusは4GBとなったのが大きいです。やはり、タブレット型はRAMの多寡で、挙動が代わりますから。で、今回はRAM増量の効果覿面。それは、Kindleの読み込み速度です。

多目的用途で購入したHD10 Plusですが、やはりメインの用途は電子書籍の閲覧。自分のように7000冊以上も溜め込んでいると、起動がもたつくには当然で、下手すると起動中に落ちてしまうことも。起動しても、本のライブラリーの読み込みに、もたつくもたつく。HUAWEIのMediaPad M5でもiPad Proでもそれは同じ。ところが、HD10 Plusは起動のもたつきはだいぶ改善され、起動後のスクロールが快適。これは、嬉しい誤算でした。

もう一点、上記記事にもあるように、Wi-Fiの感度が上がってる感じはありますね。少なくとも、ダウンロードの速度が、HUAWEIのMediaPad M5やiPad Proとは、ずいぶん違って感じられます。我が家の低速な環境では感じなかったのですが、5GHz帯の対応チャンネルが増えたようというのは、自分も感じました。この点は、助かりますね。実用性という点で、さらに評価アップです。

■純正キーボードは悪くない使用感■

純正キーボードは、17インチのWindows機のフルキーボードより、エンターキーのぶんだけ狭い感じですが、個人的には悪くない使い勝手です。ストロークは浅いといえば浅いですが、しっかりした打鍵の感じで、自分には丁度いいぐらいです。ただ、基本は英文用のキーに、日本語用の文字を印刷してるだけなので、Enterキーは小さく、日本語キーボードになれてる身には、やや戸惑いますが。慣れの問題でしょうね。逆に、バックスペースキーは横長で、押しやすいですし。

最初、いつものKindleなどのデータが外部ストレージにダウンロードされず、内蔵ストレージにダウンロードされちゃう不具合があって、こういうところは相変わらずだなぁとは思いましたが。これは、SDカードを〝内蔵ストレージとしてフォーマット〟という選択をすると、バグがあってダメのようですね。なので、普通にフォーマットせず外部ストレージとして使うのが無難。他にも挙動不審はありますが、再起動を繰り返していたら、突然できるようになったりで。

この後、調査捕鯨としてKindleでもGoogle Playが使用できるムニャムニャをインストールしてみます。あくまでも調査捕鯨、これでも自分、パソコン誌でも記事を書いてたりするライターですから。なお、HD10 Plusで何か聞きたいことがある人は、コメント欄にどうぞ。

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喜多野土竜
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