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合わない場所で過ごし続けていられるほど、人生長くはない。自分が「天才」になるための道。

新卒で大手保険会社に入社したばかりの頃、「ずっとこの会社で働くんだ」と思っていた。

「福利厚生が整っていて長く働ける会社」という基準で就活していたから。

私なりに「頑張ろう」と思っていた。



けれど、私はその会社を1年2か月で退職した



うつと突発性難聴が原因…ではあるけれど、つまるところ「会社への拒否反応が出た」というのが理由だ。
誰もが知っている大手だったけれど、一度も後悔はしていない。



いつも人と比べられて、年功序列で先輩の言うことが絶対の空気で、上司が怒鳴り散らしているのが遠くから聞こえる中で自分の仕事をする。

「美しくいなければならない」という空気感があって、先輩たちからスーツやメイク、カバンのことなどいろいろ言われた。彼らのことは別に嫌いではなかったけれど、私にとっては心底どうでもよかった。うんざりしていた。



今思い出しても虫唾が走る。
私には何も合っていなかったと今ならわかる。



「頑張ろう」とか「自分はまだやれるはずだ」とか、そんな気休めを言ってずるずる続けていなくてよかった。危なかった。



一年目の11月に2週間休職をした時は、すごく申し訳なかったけれど、少しだけほっとしていた。

「嫌だ」と感じている場所に行かなくていいのだから、当然である。

ひよっこ個人営業だったので共同でやる仕事がほぼなく、同僚たちにあまり迷惑をかけずに済んだのも大きかったかもしれない。



何が言いたいかと言うと、「つらいなら会社辞めてもいいんじゃない?」っていうことだ。



会社なんて掃いて捨てるほどある。

終身雇用制度は崩壊しているし大手だって倒産するかもしれない時代なんだから、必ずしも正社員である必要もない。


好きなことして好きなところに行って、好きなように生きたらいい。


お金の不安があって辞められないなら、日本は手当が充実しているので落ち着くまで一旦働かなくてもいい。年金も手続きをすれば何年か待ってくれる。しっかり調べてみてほしい。分からなければ役所に問い合わせてもいいと思う。


「こんな短期間で辞めて再就職できるか心配」という人もいるかもしれないけれど、失礼を承知で言うとそんな人も掃いて捨てるほどいる。

大丈夫だ。




新卒1年目で休職したり、退職したりする人を見て思うことがある。
それは、


「体がその環境合わないって叫んでるよ!早く違うところに行って!」

とか、


「合わない環境に早く見切りをつけられてよかった!!!」

「明日から人生楽しんでいこうね!!おめでとう!」


ということ。



本人たちには絶対言えないけど、私はいつもそう思う。


だって、合わない場所で頑張り続けるのは、時間の無駄だから。

そもそも「毎日頑張っている」時点でちょっとおかしいから休んで、とすら思っているけど、それは黙っておこう。



あと、「みんな社会人になって頑張っているのに私だけ頑張れなかった…」という声もよく聞くけれど、それも違うと思う。


だって、ひとりひとり状況は異なるからね。


めちゃくちゃホワイトの会社に入れた人もいるだろうし、自分と合う場所で働けている人もいるだろう。仕事自体は大変だけど、周りの人に恵まれるケースもある。


あなたが心の中で比較している「みんな」は、あなたよりずっとラクに社会人生活を送っているかもしれないのだ。


じゃあ職場の同期は?


同じ仕事をして、同じ場所で働いて…同じつらさなんだろうか?

答えはNOだ。


あなたは彼らではない。あなたと彼らは違う人間だ。


たとえば同じ「電話対応」をするにしても、受けるストレスは人による。

ものすごくラクだと感じる人もいるだろうし、信じられないかもしれないけれど何も思わない人もいる(実在する)。



昔の私は、これが分からなくてしんどかった。

「みんなもつらいけど頑張っているんだ…!」「みんなができているんだから頑張らなきゃ」となんとなく思っていたから、自分がつらくても頑張り続けた。

そしてうつになった。


今は、「みんなができることが私にもできるとは限らない」と知っているし、「私は私ができることでラクに生きたらいい」と思っている。



話は変わるけれど、天才というのはどこに行ってもだいたい一人はいる。
しかし、その場所だから天才なだけである。


どんなに速く走れる脚があっても事務職ならまったく活かせないし、数字がからっきしでもピカイチの接客で売り上げに貢献する人もいる。


要は適材適所なのだ。

自分の合うところに行けば、誰でも天才になれる可能性がある。だから、合わないところでいつまでも「つらい…」って泣き続けなくてもいいんだ。

さっさと移動して、天才になろう。



あなたの人生は長い。
しかし、合わない会社で時間を無駄にし続けられるほど長くはない。



大丈夫、道は必ずあるよ。

何はともあれ、ゆっくり紅茶でも飲んで一息ついてから。

話はそれからだ。


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