【教訓】ビジネスは努力してから結果が出るのに、最低でも3~6ヶ月はかかる
売上があがらない!と焦れば焦るほど、うまくいかなくなるというジレンマがあります。
今日のnoteでは、遠回りなようで近道なことが結局は我が身を助けるという話をしたいと思います。
焦って打つ手は、大抵失敗する
こんにちは!全国で日帰り温泉「おふろcafé」を展開しているONDOグループの宮本です。
皆さんの業界では、コロナ禍での売上への影響はどれくらいあったでしょうか。僕が身を置く温浴業界は大打撃でした。
コロナ禍に限らず、外部環境が不安定な局面や、なんとか赤字を脱しなければいけないというときはつい焦って「今すぐ何とかする方法」を探してしまいがちなのですが、逆に
・ビジネスは努力しだしてから成果が出るまでに、最低でも3〜6ヶ月かかる
・ゲームのルールが変わったなら、戦略から練り直すことが大事
という基本的なマインドを思い出して取り組むことが、実は重要です。
冷静に言われてみると当たり前の話なのですが、実際に四苦八苦しているタイミングでは、冷静に考える時間をとるのが難しいのです。
そのため、「なんとかしたい」と強く思って焦れば焦るほど、なかなか中長期の改善ができないというジレンマに陥ってしまいます。
目の前の数字が厳しいときに焦って打つ手は大抵失敗しますし、自分たちのブランドを毀損するような安易な行動にも走ってしまいがちです。
原則は、基本の徹底
僕の今までの経験上、苦しいときこそ一発逆転を狙わずに、基本を徹底しながら少しずつ実験アクションをすることによって、徐々に売上を作れるようになります。
「どんな状態の店でも、やるべきことをやれば、業績は少しずつ改善する」
ということを知っている人の力があると、チームが安定します。
マイナスからゼロにすることを体験的に知っているメンバーが多いチームは、目の前の業績が悪くても、あまり焦らずにアクションできます。
例えば、僕が受け持っている店舗では次のような順番で取り組みました。
①基本の徹底を見直す
・おふろの温度は適切か?
・テーブルに汚れはないか?
・飲食の提供スピードや品質が下がっていないか?
・備品の清潔感や安心感はあるか?
・電気が切れていたり「調整中」のものはないか?
②季節感を提供する
…おふろイベントや、飲食メニュー、ボディケアメニュー、宿泊メニューなど、全てに季節性を出す
③今までにないチャレンジングな実験をする。
結局この道筋が、遠回りなようで一番近道なのです。
「頑張ってるのになかなか業績が改善しない」と感じる時は、一発逆転を狙って③に取り組んでいるが、①や②が疎かになっているケースが多いです。
僕はこれを「バケツの底に穴が空いているのに、一生懸命上から水を足していても水位は上がらない状態」とスタッフに説明しています。
少ない体験をカバーしてくれるもの
とはいえ、そうした体験をしていなかったら何も打つ手がないのかと言えばそうではありません。
実際に、ONDOグループでもマイナスをゼロにすることを体験的に知っている人は少ないです。
ここで役に立つのが「読書」です。
自分にその能力が足りないなと感じたら、本を読んで、追体験をすることで、現場に活かすことができます。
今回のテーマでおススメの本は、『チーズはどこへ消えた?(扶桑社)』です。
迷路の中に住む、2匹のネズミと2人の小人のお話。読みやすく30分くらいで読める内容ですが、とても学びが多くビジネス書ランキングなどでもよく取り上げられています。
読書をしたり、流行っている店に行ったり、頭をリセットするための時間をとったりすることも、「遠回りなようで近道」の一つです。