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たまねぎ剥ききってから本当の人生がはじまる

ホ・オポノポノ
ネイティブ・ハワイアンの民間療法とも言われているクリーニング方法で、ご存知の方も多いとは思うけれどざっくり説明すると、自分の潜在意識に蓄積した記憶をクリーニングすることで真っさらな自分に戻るというもの。

ネガティブな記憶だけでなく、自分では良いと思っている記憶も手放してゼロになることで、必要なものはすべて天から与えられるようになるという。

私も浄化の手段として、ホ・オポノポノをほぼ毎日行っている。
ただ、頭ではこれは良いことだと思っているのに、どこかで「怖い」という気持ちがあって、その「怖さ」が何なのか自分に問いかけてみた。

それは「好き」でさえ記憶だからクリーニングしてしまいましょう、という部分。
理屈ではわかるんです。それは期待や執着でもあるからなくした方がいいんでしょう。
「好き」をクリーニングしたあとに残るものが「本当の愛」なんだって、理屈ではわかる。

でも私はここにどうしても抵抗があった。
自分が自分でなくなるのでは?
「好き」なものが好きでなくなったら、私というものはどこにいくの?

その時にハッと気づいた。
私は「エゴ」を自分自身だと思っていたんだなって。
だから怖いんだ。自分がなくなるようで。

「エゴ」が自分自身でないことはもう理解しているつもりだった。
エゴは肉体を操縦するためのもので、決して私そのものではない。


若い頃の自分は、生きていくうえで身につけた経験や知識をどんどん蓄積していくことが良いことなんだと信じていた。

だけど30歳を過ぎたあたりで、逆に、経験を経ることによって自分自身の殻をどんどん脱ぎ捨てて、たまねぎの皮を剥くみたいにして本質に近づいていくことが大切なんだと気づいた。

たまねぎの皮を剥きつづけると、中身の白い部分になって、それも剥いていくと最後は全部なくなってしまうけど、そしたらどうなるの?と恐れている自分もいた。

その答えがやっとわかった気がする。
たまねぎを剥ききった後でやっと本当の自分に会えるのかもしれないなぁと今は思っている。

この考えもまだまだ発展途上で、あと10年くらいしたらまた違った考えになるかもしれない。

だけど、ひとつずつ自分で体験して、考えて気づいていくのが楽しくて嬉しい。

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