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[詩]カルミア

一輪の恋が咲いた
愛が稔と信じていた
花弁は風に攫われた
僕の知らない風が吹いた

君に会いたいと願っても
深い霧を歩むようで
月を覆っていたのが僕と君の
心の距離だったのだろう

恋の熱と僕らの心圧がこの霧を止める
晴れ渡る空は心地よい風を待っている
隣の空が青いからと僕は目を逸らしている
いつまでも一緒にいれると笑い終われると
思っていたはずなのにカルミア

泣きたい夜があった
溢れるものは複雑雑多
白いベールに包まれた
言葉はいつも曖昧だった

それが嘘か真実なのなも
君だけが知っている
君の幸せを願っていたはずが
いつのまにか僕の幸せを願っている

偏見自在すり合わせのできない表現
きっと誰もがありあわせを知らず求めている
どこかの誰かが君の笑顔を盗んでいる
日々が壊れていくのだとヒビが恋われると
廃を掴むような夜カルミア

今日も僕は嘘をつく痩せ我慢
この糸が切れない限り

君は誰かと星座を作っているのだろうか?
描いては消して自分と繋げて暮れていく
君の笑顔が僕を幸せにしてくれたのは
本当に嘘じゃないと確かだからと
あの熱を捜しているカルミア

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