菊亭八百善の人びと 〜つながる読書の記録〜
はぁ・・・
実はもう何日も〝八百善ロス〟で
次の読書も進んでいません
「菊亭八百善の人びと 」
前にNHKドラマで見ました
とにかく主人公の汀子さんが魅力的で
夏川結衣さんがぴったりでした
小鈴(彦次)の金子昇さんのかっこよさも
忘れられず♡
調べてみたら2004年放送って、、、
20年も前でびっくり
ドラマは原作と少し違ったようですが
何せ20年も前のこと
あんまり覚えてなくて・・・
ただただ、おもしろく見てた記憶があったので
いつか原作を読んでみたいと
ずっと思っていたのです
物語は下町育ちでちゃきちゃきの汀子さんが
戦争で閉店を余儀なくされた江戸料理の老舗料亭
「八百善」の次男、福二郎に嫁ぐところから
始まります
八百善の人びと
それは夫・福二郎の親兄弟であり
八百善代々の一族であり
従業員であり客であり
みんな、何かあるんです、さまざまの人生が
舅、八百善八代目の了二は
幼い頃に養子に入り苦労を重ねて
のれんを守ってきた人
包丁は握らなくとも、茶事に精通し、
風流を愛し、料理や食材の知識も豊富
「いまだ八百善の盛名のなかに生きている」
ドラマでは杉浦直樹さんでした
私、気づいたのですけど・・・
好きな小説のドラマ版には
どれも杉浦直樹さんが出られてる
「あ・うん」
「岸辺のアルバム」
「菊亭八百善の人びと」
杉浦直樹さんがキャスティングされるような
人物像が好きなのか
杉浦直樹さんが好きなのか
杉浦直樹さんの出演作なら見てみたい、と思う
ということはもうファンですね、はい
さて、汀子さん、
福二郎との結婚は
自由恋愛とは言えないものだったけど
自分で決断したこと
サラリーマンだった福二郎が
八百善後継ぎとして再開を任され
若女将として仕事と子育てに
奮闘することになっても
元々泣顔を人に見せるのは嫌い、
嫌なことはとっとと忘れる性分、
何があっても決して根に持つということをせず
からっとやり過ごしていくのです
が、
そんな汀子さんでも
たまりかねて実家に帰りたくなることもあり
でも実家はもう自分の居場所ではないと気づく、
そんなところもほろりとね
実家っていいもんです、しみじみ
そしてそして!
小鈴(彦次)さんとの恋
あぁ、切なくてたまりません
その、どれもこれもが「八百善」あってのこと
結婚、出産、仕事、趣味、
次第に「八百善の人」となっていく
汀子さんなのです
時代の変化の中
消えていく古き良き文化を惜しみつつ
やっぱり「八百善の人びと」の一人として
新しい時代を生きていくのでしょう
あぁ、もう一度最初から読もうかなぁ、と
ちょいちょい読んでます
余談ですけど
読み始めてびっくりしたのは
汀子が嫁ぐ杉山家が大森だったこと
大森って、
この前に読んだ 「金継ぎの家」も
大森だったのですよね
何かしら、つながっていく・・・
こういうのもまた読書の愉しみ