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レトロな大津

滋賀県に用事があったついでに嫁と1泊旅行した。

宿は「大津町屋の宿 粋世(いなせ)」。
Booking.comでの評価は非常に良い。私が予約した部屋はツインで1泊18,000円(朝食込み)だった。部屋の種類によって値段が多少違う。

Booking.comホームページより

夜7時ごろ到着。外観はこんな感じ。

昭和8年に建てられた。もともとは米問屋だったものを改装したとのこと。泊まったのは2階の秋月という部屋。

入口から中へ入ったところ。昭和初期の雰囲気を醸し出しつつも、とてもきれい。

町屋造りなので間口が狭く奥行きがある。奥の扉を出ると米蔵だったところも宿泊部屋になっている。

もとは蔵だった部屋。外国人の客(2組)はここに宿泊していた。

あちこちに昭和初期のレトロな展示あり。大福帳や天秤、フィルムカメラなど。

朝食用の広間には古いオーディオセットあり。アナログのプレーヤーにはビートルズのLP(リンゴの絵があるやつ)が載っかていた。常時流れている音楽は残念ながらアナログプレーヤーではなくCDのものだった。

極めつけはこの蓄音機。これはビクターの「ビクトローラ・クレデンザ」。「蓄音機の神様」とも言われる最高傑作らしい。アンプなしで迫力のサウンドを聞かせ、スタッフの方によると「音がほんとにすばらしい」とのこと。ぜひ聴いてみたかったが、宿のオーナーがいる時でないとダメらしい。残念。

こちらもレトロ感あふれるラジオ

部屋は昭和の風情を残しつつも小ぎれいな和洋折衷的なつくり。面積は13平米と、あまり広くはないが、洗面所とトイレ(もちろんウォシュレット)は隣接しており問題ない。風呂は共用だが、家庭用と同じユニットバスで、都度お湯を入れ替える。ちょっと水とガスがもったいない気もするが、それは仕方ない。

Booking.comホームページより転載

夕食は近所のちゃんこ料理屋「神雷」で。リーズナブルな価格でおいしい。

力士のサインや手形があちこちにあったが、読めなかった。

朝食はすべて手作り。これはとてもおいしかった。私が見る限り、女性スタッフひとりで切り盛りしていたようだ。彼女の接客はパーフェクト。

隣は米屋さん。営業しているかどうかは不明。ドッグフード「ビタワン」の看板がなつかしい。

所感

昭和初期の建物をリノベしてすばらしいホテルに仕上げている。世界各国からの宿泊客も多い。これは外国人に受けるだろう。女性スタッフのおもてなしがすばらしかった。また機会があれば利用したい。

大津市内には、昔ながらの風情漂う景色が残っている。「小さな京都」といった趣。大津は学生時代にたびたび訪れたが、繁華街や琵琶湖まわりしか行ったことがなくて、今回の旅行は新鮮な体験だった。大津市内めぐりは別noteに書こうかな。

世界地図に出身地を記入してもらう。欧州からの宿泊客が特に多い。

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御丹珍さんの記事おもしろいので貼り付けておきます。
「たぶん大津市は観光地として日本一過小評価されている」

大津が舞台の小説「成瀬は天下を取りにいく」は2024年の本屋大賞取ったベストセラー。知らなかった。今度図書館で借りてこよう。


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