仕事に全力な大人はかっこいい

「仕事が好きだ」というと私の会社では変な目で見られる。

仕事は生活費を稼ぐために嫌々やるものであって、平日は土日を迎えるまでの消化試合。営業成績?無理無理。疲れた。早く帰りたい。

上司は無能、部下は何にもわかってないゆとりちゃん。そりゃ、わかりあえるわけがない。

出世に興味はありません。波風立てず平和にね。

デジャヴのような先月から進展のない月例会議。先月それでダメだったでしょうよ、なぜまた繰り返す。来月の予行練習かい。

人は弱いもので、多数派の意見にすぐ飲まれてしまう。
もし私がアメリカ人だったら、毎朝の会議には出ず、恒例の飲み会も気分が乗ったときだけ参加し、オリジナルのやり方でスタバ片手にノルマをこなし、ハイシーズンに家族とバカンスへ出かける。犬もつれてね。

ただ残念ながら私は純度100%の気弱な日本人だ。会議5分前にはスタンバイし、飲み会には欠かさず参加、上司の機嫌を取りながらその場を盛り上げ、皆が休みを取りたがらないオフシーズンにひっそり休暇を取る。

あゝ可哀想。自己犠牲を美徳と勘違いする日本人の典型例である。

たまに今の環境に窮屈になって外へ飛び出す。今日は外部のセミナーに出た。セミナーというと怪しい自己啓発集団のようなイメージがつきまとうこと必至だが、そんないかがわしいものではなく、きちんとした企業が開催する勉強会だ。参加費は無料だった。

講師の人は自分とあまり年が変わらなかったが、「今の仕事に誇りを持ってます」というオーラが滲み出ていた。

話の内容も為になったが、それ以上に、仕事に全力で取り組む大人が見られただけで今の私のかさついた心を潤わせるには十分だった。

途中、前職はもしや同業者なのではと思う場面があり心がざわついたが、私にはこんな転職先もあるのかと発見できたのもまた収穫と思おう。

仕事が好きだと言うと、「偉いね。でもその熱量をこっちにも押し付けないでね」という輩が必ずいる。私も人並みに病んだ経験があるから、自分が落ちているときにキラキラして人を見ると殴りたくなってしまう気持ちもわかる。

でも、違うじゃん。
その時のあなたのテンションなんか知らんし、綺麗事に聞こえるかもしれないが私は組織の力はかけ算だと信じている。一人は無力でも束になれば強い。逆にゼロの人がいると、一気にそこに吸い取られる。

ここに感覚的に共感できるかどうかは、これまでの人生で少なくとも3人以上の人間が集まって何か同じ目標に向かって頑張ったことがあるかどうかだと思う。

その人の過去は変えられないが、かけ算に組み込む上で初めからいなくていい人なんて誰もいない。
組織はみんながメラメラしてたら崩壊する。いろんな人がいていい。ただその中で、誰かが旗を掲げて歩かなきゃ進まないじゃない。そう思わない?

今日のセミナー講師は、旗を下ろしかけていた私に再び旗を掲げる勇気をくれただけでなく、自分の心の引き出しをひとつ新たに電ノコで作ってくれたような感覚だ。(引き出しが電ノコで作るもんなのかは知らないが)

ありがとう、講師さん。

会社は仕事に答えを与えてはくれないし、去ると言えば引き止めもしない。在籍してる以上、好き好んで居ると周囲は思う。

精神の健康を保つためには愚痴も必要だけど、お客さんから得る感謝の言葉を数倍上回る愚痴が出てくるようじゃ、ビジネスマンとしてまだまだだと思うのだよ。

結果を出さない人間の言うことは誰も効かない。

今、私は結果を出すことを第一の目標としている。自己実現?成長意欲?そんな輝かしいモチベーションではない。

全てはたまりにたまった不満をある程度の力を持って会社にぶちまけるためある。

明日も頑張れ私!

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