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【体験談】SDGsな企業から一歩ふみ出す勇気をもらった話

「小田原でセミナーを実施しようと考えています。セミナー講師をお願いしたいのですが、検討いただけないでしょうか」

一通のメールが届く。

「え、私が?」
私はライターとしてSDGsに関する記事を執筆をしていた。そこへ講師依頼が舞い込んできたのだ。

「自分にできるのか」
「参加者にプラスになるのか」
「育児と仕事、それから講演準備をこなせるのか」

頭の中が不安でいっぱいに。

けれど、心の中で「少しでもSDGsを身近に感じてもらいたい」という思いが芽生えた。

「ぜひ、お願いします」

迷ったけれど、私は心の声を優先した。

そして、企業と個人のSDGsの取り組みを応援するSNSを提供する「株式会社STFプロジェクト」が主催するセミナーに講師として登壇することになった。

セミナー当日。

私は子どもと一緒に会場へ。まだ0歳の我が子の預け先はどうすべきか迷っていたところ、ご厚意でスタッフの方が見てくれることになったのだ。

親子で参加できる環境は、出産後やりたいことが思うようにできず悩んでいた私に勇気を与えてくれた。

「母親だって諦めなくていい。あなたがやりたいことに挑戦すればいい」

そうやさしく背中を押してもらえた気がする。

会場に着くと、スタッフの方が温かく出迎えくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いします。お子さんと一緒の移動は大変だったでしょう。本日はよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします。大変でしたが、思っていたより大人しく過ごしてくれたので助かりました」

STFプロジェクトの方々の心遣いのおかげで、昨夜からのドキドキが少し和らぐ。小田原の会場には、高校生や主婦、会社員など世代や職業もさまざまな参加者が。そして、司会の合図とともにセミナーがはじまった。

「それでは、講師のマミさん、本日はよろしくお願いいたします」

一生懸命に笑顔を意識しながら、参加者へ質問を投げかけた。
「突然ですが、今のあなたはSDGsをどれくらい身近に感じていますか?」

参加者は、両手を使って距離感を教えてくれた。

遠い存在と感じる方や身近に感じる方など、十人十色。中には嬉しそうにSDGsへの思いをお話する方もいた。

「SDGsの考えが大好きでね。いつも妻とできることをやっているんです」

「すごいですね。今は講師として呼ばれていますが、以前の私はSDGsなんて無縁だと思っていましたから」

私は学生時代からかわいい古着を見つけるのは好きだったが、環境意識が高い方ではなかった。けれど、家事を工夫すれば、国際目標であるSDGsに貢献できると気づき、はじめて自分ごとに考えられるようになったのだ。

「これから自分にもできるかも」と感じて帰ってほしいと思いながら、買い物やそうじなど、身近なことを題材に話を続けた。

「台所の片付けにもSDGsが隠れています。ポイントはさしすせそうじ

さしすせそうじ
さ:皿の汚れ
し:しっかり水切り
す:スポンジ
せ:洗剤

「ちなみに、地球上の水の中で私たちが利用できるのはどれくらいだと思いますか」

「どれくらいだろう、50%くらい……」
「実は私たちが利用できる水の割合は0.01%なんです」

出典:国土交通省|地球上の水|https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000020.html#:~:text=%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%81%9F%E5%9C%B0%E7%90%83,2.5%25%E7%A8%8B%E5%BA%A6%E3%81%AB%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

「え!」
「へえ〜」
参加者の中には、地球上の水が想像以上に貴重な資源だと気づき、リアクションしてくださる方もいた。

「それでは、水を守ることを意識したそうじ術を伝授します。
さは、皿の汚れを拭き取る。

捨てる予定のティッシュや布でサッと拭き取りましょう。大さじ1のマヨネーズの汚れをキレイにするだけでも、浴槽13杯分の水が必要なんです。

しは、生ごみを捨てる前にしっかり水を切る。
日本で捨てられている生ゴミの7割〜8割は水分と言われているんです。ごみの水分をなくすことで、焼却時に消費する資源やエネルギーを削減できます。

すは、プラスチックフリーのスポンジを使う。
プラスチックのスポンジは、使う度に小さなプラスチックのかけらが排水されていると言われています。セルロースやヘチマなど、植物由来のものがおすすめです。

せは、植物由来の洗剤を選ぶ。
例えば、植物由来の食器洗剤・重曹(炭酸水素ナトリウム)・貝殻パウダーなどがあげられます。このように、水への負担が少ない行動がSDGsの貢献につながるんです」

参加者は、話一つひとつに耳を傾けてくれた。そして、セミナーが終盤になり、もう一度同じ質問をなげかける。

「最後に教えてください。今のあなたはSDGsをどれくらい身近に感じていますか?

うれしいことに、多くの方が微笑みながら最初より心の距離がギュッと縮まったことをアピールしてくれたのだ。

「最後まできいてくださりありがとうございました」


会場は温かい拍手に包まれた。STFプロジェクトと参加者の方のおかげで、セミナーは未来のためにできることを一緒に考えるやさしい時間となった。

「講師に挑戦して本当によかった。これからも、どうせ無理と不安になるときこそ、思い切ってやってみよう」
帰り道。我が子の寝顔をみながら、私は未来の自分に約束した。

今回、セミナーを主催したSTFプロジェクトは、SDGsに特化したSNSを提供しています。環境や社会を考えた実践をシェアし合うことで、企業や個人が気軽に交流できるサービスです。

私も実際に利用していますが、とても使いやすく、自分の行動がSDGsの目標何番に貢献しているのかもわかるのも魅力だと感じます。

「もっと楽しく社会貢献したい」「他の人の実践を知りたい」という方は、ぜひ活用してみてください。一緒に、未来へのアクションを楽しみましょう。

気になる方はこちらをチェック

最後になりましたが、講師という貴重な機会をくださり本当にありがとうございました。


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