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フリムンシスターズ
私、小学生ぐらいからずーーーーーっと大好きな女優さんがいるんです。
長澤まさみさん。
どこが好きって聞かれても、存在から何からすべてが好きで、なんて答えたらいいのかわからなくなるぐらいには好きで。
そんな長澤まさみさんが主演の舞台があったんですけど、観てきました。
長澤まさみさんを、生で観ることができる人生を歩めるなんて。
たびたびここに書き記している作品の中にも、長澤まさみさんが出演されているものはありましたが、すべて映像作品で、画面越しの長澤まさみさんでしかなくて。
だけど今回は、生です。
数メートル先にいたんです。
ずっとずーっと大好きな人に出会えた喜びがすごくて。
という、私のおたく話はおいといて。
フリムンシスターズ。
内容もとても面白い舞台でした。
演出は、松尾スズキさんです。
私、松尾さんの舞台を観てみたいって思いながら、機会をつくれず、やっと今回初体験したんです。
今回は、出演者さんがおもしろい方々が多いっていうのもあるけど、松尾さんの舞台ってこんなおもしろいんだ!っていうのを、体感できました。
例えば、視点の転換のおもしろさ。
長澤まさみちゃんが住み込みで働かせてもらっているコンビニがあるんですけど、そこで一緒に働く人で、めちゃめちゃ万引きに厳しい人がいて。
その人が、万引き犯を追いかけていって、あと一歩でつかまえられる!みたいなときに、突然倒れて死んだんですよ。
そのシーンだけ見たら、え?急に倒れたのなんで?何があった?って感じなんですけど、そのちょっとあとに同じ場面を別の人物視点で描くときがあって。
結局なんで死んだかというと、あることに使おうと武器を開発している人がいて、その人が試し打ちをするのに、たまたまいた万引きに厳しい人を撃ち殺した、というところなんです。
登場人物が何人か出てくる瞬間の出来事を、この人から見たときにはこういうことが起こっていて、その裏ではこういうことが起こっていたっていう視点を転換させるのが、おもしろかったです。
あと、基本的にストーリーを展開させていくのが、ゲイの人たちなんですけど、その人みんな死んでるんですよ。
ストーリーの中で何人かゲイが出てくるけど、なんやかんやでみんな死んでいって。(めちゃめちゃ略すやん)
ときどきその人たちが出てきては、ストーリーの整理をしてくれるのも、おもしろかったですね。
あ、フリムンって、沖縄の方言らしいんです。
私、最初まったく意味がわかんなくて。
なんなら、舞台が始まってもわかんなかったし、方言だって説明があるまで日本語なのかどうかも、何を意味してるのかもわかんなくて。
おもしろいタイトルつけるなあ、って思いました。
最後にね。
さっき、何人かゲイの人が出てくるって言ったじゃないですか。
LGBTを題材にしているお芝居でもあって。
ざっっっくり言うと、過去にゲイに嫌がらせされたのが嫌で、その腹いせにゲイを含めLGBTの人たちを目の敵にしている人たちのお話なんです。(ここに長澤まさみさんはあんまり関係はないんですけどね)(じゃあどこに出てくるんだってね)
なんか、私感想を言うのが下手なのでうまく言えないんですけど、今の社会問題をも取り込んだ作品になっていて、私はLGBTに興味のない人たちに少しでも興味を持ってもらえるきっかけになったらいいなとも思いながら、観ていました。
阿部サダヲさんとか、栗原類くんとかも出ていたので、ほんとおもしろくて!
いろんな人に観てほしかったなあ。(もう終わっちゃったからね…)
エンディングで、長澤まさみさんがきらきらしたミニドレスみたいなのを着て、楽しそうに歌ったり踊ったりしていたんですよ。
ほんっとうにかわいくて、美しくて、感動でした。
ああ、生で歌ってる…踊ってる…最高……って感じでした。
エンディングの部分、私たちは自由なんだー好きに生きていいんだーっていうのを、表現してたのかな、
って、これを書きながら思ったり。
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