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卑屈でサイコな私の成長

今生きていて楽しいですか?

10代の頃の私がこの質問を投げかけられていたら、YESとは言えなかった。
くり返しやってくる定期試験、
下から数えた方が早い成績、
先輩との上下関係、
返ってこない好きな人からの返事、
いつまでも決まらない「将来やりたい事」

頭は悩みで大渋滞していた。

20代になったら社会人になり、
定時という概念をぶっ壊す激務、
繰り返しの毎日、
指導してる自分に酔っている上司、
貯まらないお金に見えない将来。

「生きている理由が分からない」
というレベルまでネガティブが高跳びした。

周りと比較しては落ち込み、意識の高いツイートを見て「本気を出す」と火がついたかと思えば急降下。

「今ある幸せ」に気付く暇なんて無い。

それでも何の根拠もない「私には才能がある」が私の核となっていた。
それはきっと、定期的に帰宅しては玄関で泣き崩れるような弱い私に母がいつも「萌ちゃんは最高だよ」と言って、愛をくれる人だったからだと思う。

私は昔から感受性と想像力が豊かで、深い闇に沈んでしまうことが多く、家族に迷惑をかけてきた。

「この生きづらくてツライ経験が活きて、いつか人気者になってインタビューなんかされちゃって、今までの葛藤を語るんだ。イケてるやつになる!」

と楽しい妄想をしてみたりもした。

葛藤がありながらも、今は周りの支えでだいぶ改善している。愛のあるいじりで友達や家族から「モンスター」「怪獣」「サイコパス」と言われることが、逆に私をリラックスさせてくれる。

傷付いた数々の経験も影響して、10代、20代の頃は物事を斜めから見るような冷めた人間だった。そしてどこか影があって媚びない自分がカッコイイと思っていた。

  • 毎朝呼び出して泣くまで私を説教する教師

  • 後輩いじめに精を出しているダンス部の先輩

  • 私はこんなにモテないのに、男を取っ替え引っ替えしているやつ

  • 私が入ってないLINEグループの話をするやつ

  • 昔の私を思い出すわ〜と勝手に重ねてくるやつ

  • 酒飲んで猿みたいに騒いでるやつ

  • 大学で楽しそうに宇宙学の授業を受けてるカップル

全員地獄に堕ちてしまえと呪文を唱えていたような人間だ。

できる限り努力をして、社会に迷惑をかけないように繊細に生きているのに、私よりもみんなの方が楽しそうで、悔しかった。

素直に言うと、私だってもっと明るくて、ポジティブで、恋人がいて、
「友達とごはん行くから遅くなるわ」
なんて言ってお母さんが晩御飯をつくらずに済むような人間になりたかった。

その時の気持ちがバネになって今の自分があるとはいえ、ひどく後悔していることがある。

それはネガティブな想像をしたり、「私なんて」と被害妄想をすることで様々な出会いを拒否して、優しい人の優しさや降り注ぐチャンスの光に気付けなかったことだ。

優しい言葉をかけてくれたり、自分を肯定してくれた人の存在を大切にするべきだったし、素直になることでもっともっと楽しくて素敵な生活を送れていたのではないかと今更思う。


私を変えたアメリカ留学


そんな中でも唯一の救いが、アメリカ留学だった。私はアメリカ留学で劇的に変わった。
見るもの全てが初めてで、面白くて毎日学びがあった。0から生活を始め、人との関係を作っていく過程の中で、なりたかった自分になっていくのを感じた。
冷めた私の心が、温かいもので満たされていく。

インターン先の社長とハグ

毛嫌いしていたことがいかに大切なことだったか、気付く瞬間。

  • 人との出会いが人生を豊かにすると知った。

  • 留学中に告白をされた時に「好き」と言われることがどれだけ幸せかを知った。

  • 分からないことを分からないと認めて人に聞くことがかっこ悪いことではないと知った。

  • 私の意見を先生が全力で褒めてくれて自分の気持ちを大切にしても良いと知った。

  • 私は友達がいないと生きていけないと知った。

  • 英語を話している自分が大好きで(我ながら)カッコイイと知った。

  • 学びに貪欲であった方がいいと知った。

  • 良い意味でいい加減なアメリカ人と接して、人はそこまで自分に興味が無いと知った。

  • 泥だらけになりながらも夢を追ってるやつがカッコイイと知った。

このnoteを読んでくれている全ての人に伝えたい。
尖ってもいいし、いい顔する必要なんてない。
ダリィ、ウゼェ、メンドクセー上等。
ただ、自分の可能性を潰しすぎないようにね。

親が言うことが正しいわけではないし、先生や友達、国や政治家、医者やコメンテーターが正しいわけではない。
むしろ間違ったことを堂々と言って、騙してくる大人がいる。

自分の経験、感じたこと、見たもの、揺さぶられた感情を大切にして欲しい。


素直になって、色んな体験や意見に触れた上で、今後の人生に活かすのか、捨てるのか仕分ければ良い。
素敵な人たちと出会い、息を呑むような景色を目に焼き付けて、一生刻み込まれるような思い出を沢山作って欲しい。

自分が勝手に失った自信と否定的な他人の意見、国が決めた高齢者99.9%優遇の政治や馬鹿馬鹿しい同調圧力なんかで視野を狭めることだけはしないで欲しい。

自分の人生を全力で生きろ。

うちらには満ち溢れるエネルギーと未来がある。

たくさんの人に出会い、体験談を聞き、新しい気付きを得たりして、選択肢を山程作ってからその中からキラリと宝物のように光る、"やりたいこと"や"ビビッと来たこと"をやればでいい。

インドネシアでの教育インターンシップ

最強のサードプレイス

私はMOEPI GLOBAL COLLEGE(通称MGC)という英語コミュニティを運営しているが、最高の英語学習空間を作るのはもちろんのこと、彼ら彼女たちが新しい自分の得意や可能性、やりたいことに気付くような瞬間を作り出すことに全力を注いでる。

MGCでは絶対に人の夢や意見、選択や決断を安易に否定しないということを決まりとしている。無責任で、代替案も無いくせに人の選択や夢に対して否定から入るような人が私は大嫌いだ。

英語は手段でしかないので、そのスキルや経験を活かしてこの先どうなりたいのかまでを一緒に考えていきたい。

カナダ留学に旅立ったMGC CREWのんちゃん

まぁ夢なんて無くても良いし、頑張りすぎる必要はないけど、前を向いて、自分のことを大切にして、人生のストーリーを作ることを楽しんで欲しい。

英語力も身につくし、ポジティブで温かい空間の中で自分を成長させられるMGCははっきり言って世界一のサードプレイスだと思う。

2023年からMGCは大きく形を変え、熱い気持ちを持った心から尊敬する企業の皆さまや仲間を巻き込み、リニューアルいたします。
一緒に盛り上げてくれるMGC CREWに出会えたら、そしてこれまでに参加してくれた方にもまたお会いできたら嬉しいです。
(来週募集を開始します!)

来年はオフラインイベントやるぞ

日本を知ること

最後に、若者は興味ないって言うかもしれないけど、軽くでも良いから政治的な側面から見て、日本がどんな国なのか理解しておいた方が良いと思う。

私はこの数年、日本の政治や歴史、戦争や医療、教育や経済など様々なトピックについて家族と毎晩のようにディスカッションをしながら学んだ。
現状を知れば知るほどスキルと英語力があって、海外でも通用するような人間でありたいと思うようになった。

だからこそ私は英語を毎日欠かさず勉強して、選択肢をいくつか持てるような人になることを目標にしている。

日本が大好きだからこそ、海外の人と対等に会話ができ、日本という国を、そして大切なカルチャーを未来まで残していけるような人間でありたい。

バックパッカーをした時の記録
インドネシアで皆に習字を教えたよ

今の私があるのは、家族、海外の一人旅の経験や留学、そして優しくて、熱くて、面白くて、一生仲間でいたいと思えるような人たちとの出会いだ。

これからもコツコツ努力して、沢山の人と出会って、素直にお互いを応援しながら一緒に成長していきたい。


改めてこのnoteを読み返したら、涙が出た。

今の私「イケてる」じゃん。


きっと過去の私の「イケてる奴」の定義は、
友達が多くて明るくてポジティブな奴ではなく、傷だらけになりながらもがむしゃらに生きて、学ぶことに貪欲で、自分の人生を切り拓くのに一生懸命なやつのことだったんだ。

photo by @Ayato Ozawa

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