白湯を飲む。
よく『白湯』が身体に良いと言われますが、みなさんいかがですか?たしかに甘いジュースやアルコールよりは害がなさそうに思いますが、害がないだけでなく、私達の身体にとってメリットだらけの飲み物『白湯』。私が実際に白湯を飲む習慣を始めて気づいたことを書いていきます。
そもそもアーユルヴェーダの世界で、白湯を飲む効果にはどんなことがあるのでしょうか。
白湯を飲むことで身体の火のエネルギーを増加させるため、腸管を温め、アグニ(消化力)を増進させる効果があります。アーユルヴェーダでは、このアグニが十分にないと、口から入れた食べ物が完全に消化できず、アーマと呼ばれる未消化物が蓄積すると言われています。このアーマが蓄積した状態が続いていくと、何らかの症状が現れていきます。またこの消化力、実は身体だけの話ではなく、心にも関係しています。とある出来事が忘れられず、いつまでもウジウジと考え込んでしまう。他のことに手が付けなくなってしまうなど。心にも消化力は必要だということです。
そんなアグニを増進させてくれるツールのひとつが白湯だと思ってください。作り方、飲み方をご紹介していきます。
【白湯のつくり方】
可能であればガスコンロが良い、換気扇はつける。
お鍋(やかんや鉄瓶で可)に水を入れて、沸騰させます。沸騰したあともしばらくは沸かし続けます。火(ピッタ)で水(カパ)を温め、たくさんの湯気(ヴァータ)が出てくる。この3つのドーシャのバランスを兼ね備えた、そんな最強の飲み物だと言われています。すべての体質の人に合うので安心して飲んでください。私は普段、沸騰後も5-10分ほど沸かし続けて塩素などの不純物を飛ばすようにしています。
完成後は、自分が心地いいと感じる温度まで冷まして、ゆっくりと飲んでください。
ちなみに電子レンジでの作成は3つのドーシャの要素が欠けてしまうことや、水に対するマイクロ波の影響などもあるため、お勧めしません。また、氷を使用して温度を下げるのもあまりお勧めしません。
私は毎朝起床後の排尿の量をみて、朝のルーティーンの後に朝の排尿量と同じくらいの量をコップ1杯飲むようにしています。私はピッタが優勢な体質で、沸かしたての白湯を飲むとすぐに汗をかいてしまうので、ほどよい温度まで下がった白湯を飲むようにしてます。
余裕があれば日中も少しづつ飲んでいくのが好ましいです。また食事中の飲み物としてもおすすめです。
私が意識的に白湯を飲んでいて感じる効果は、
・便秘知らずになった(1日2回は出る)
・朝1杯の白湯で頭がさえる
・肌の調子がよくなった
・お菓子に手を伸ばす機会が減った
などがあります。今気づくのがこの程度ですが、これからもっともっと続けていけば、また気づく『効果』があると思うので、シャアしますね。今のところは手放せないです。
とくに月経中などはホルモンのバランスなどもあって身体が冷えやすいので、白湯を飲んで臓器から温めてあげることで生理痛が軽減したとも感じます。
便秘がかなり手ごわい人には、白湯を沸かす時に、スライスしたショウガを入れても効果的です。このショウガもすべての体質の人に合う食材なので、本当におすすめしたいです。
ちなみに私の母は、普段から白湯を飲んでいます。鉄瓶で湯を沸かし、1日かけて自分の好きなペースで飲んでいます。鉄瓶で湯を沸かせば身体に必要なミネラル成分の一つである鉄分も摂取できると昔から言われているそうです。しっかりと煮詰めると、白湯は甘く、美味しいです。母はこれと言って大病もせずに過ごしていますが、もしかしたらその要因のひとつに白湯があるのかもしれないと思っています。
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