ただ、あなたが好き。
「死にたい」
そう思う度、決まって思い浮かぶのは、あなたの顔。
我ながら、重い女だなと思う。自覚はある。
でも、あなたの顔が、存在が、私を「今」へと引き戻してくれる。
優しい、穏やかな笑みを浮かべたあなたの顔が思い浮かぶ度、私は、ハッとさせられる。
私まだ、あなたに会ってないや、と。
卒業してから一度も、お会いしていないや、と。
あなたに会うまでは、死ねない。死なない。
そして会ったらきっと「また会う時までは」死なない、って思えるから。
学生時代からずっとずっと、あなたが好き。
ただ、それだけを想ってる。
別に、妻帯者なあなたから、あなたの配偶者をどうにかしたいとか、そういう、生々しいものじゃなくて。
LOVEとかLIKEとか、そんな四文字で私の気持ちを分類して欲しくない。
私はあなたを知りたくて、あなたと仲良くなりたくて、あなたに近づいた。
なんて書いたら、めちゃくちゃ、重い女になっちゃうかもだけど。
2年生であなたの授業を初めて受けた時、「あなたの話をもっと聞きたい」って直感で思った。
3年生であなたのゼミを取ったのは「あなたともっと話したい、仲良くなりたいと思った」が理由。
そしてそのまま、4年次の卒論指導もお願いして。
私はただ、あなたが好き。
一緒の空間にいるだけで、話しているだけで心地よかった。
卒論指導と称して、2人きりで居られる時間が、どうしようもなく愛おしかった。
あれは4年次の初夏の頃、だった。
今思えば抑うつが重くて「出来ない私」を見せた時、あなたは私を本気で心配してくれた。もっと早く伝えて欲しかった、って、困ったような、真剣な顔で言ってくれた。
私はそれがすごく嬉しくて、申し訳なかった。私はあなたの何を見てきたんだろう、って思った。
そこから、「出来ない私」を隠さなくなった。あなたの前では、心から笑えることが増えた。
無事卒論の単位も取れて、卒業出来た。
卒業式の翌日の謝恩会で、私はあなたに気持ちを伝えた。メアドも交換した。そうしたら結びの文章として「次会うときはご飯でも行きましょう」って書いてあった。
謝恩会の記事はこちらから。
私は、社交辞令じゃなくてあなたの本心だと信じてる。あなたは、そんな曲がりくねった言葉じゃなくて、私に真っ直ぐ伝えてくれる人だから。
さっきから、あなた呼ばわりでごめんなさい。
敬ってます、心の中では笑。
でも、それはちゃんと言葉にしないと、伝わらないですよね。
先生のことが、ずっと好きです。