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悴んだ心を解いてくれた人達

納得する。私が生きる上で最も大切にしていること。それは人生における大きな選択から、日常の些細なことまで。

もちろん全てに対して、納得した選択をすることはできないけれど、自分に責任を負える範囲の事柄に対しては、納得した選択をしようと私は決めている。

遡ってみれば、この大学を受験しようと決めたのも私。社福と精神の資格取得の道を目指したのも私。そうして資格取得の道を退くことを決心したのも、最後は私自身。

だからこそ今、悔いのない学生生活に、終止符が打たれようとしているのだと思う。


そして、それは就活についても、そうなんだと思う。

私は納得する就活をするべく、今こんなに悩んで苦しんで、ああでもないこうでもないと言いながらも、周りの人を頼りつつ、自分なりの最適解を見つけて、何とか毎日を生きているんだと思う。

いい解釈をしていこうぜって思う。


結局、私が卒業後に、経済的に自立して自律した生活を送りたいからって言うのが、理由としては大きくて。

付随して、今後好きなことをして生きて行くための資金集め、海外にも興味があるからそのための軍資金集め、とか。

働くにおける理由なんてそんなもんだけど、それで充分かとも思う。

後は家族、両親に恩返しをすることか。曲がりなりにもここまで、私が生きられたのは、紛れもなく両親がここまで、養育してくれたから。それはやっぱり、価値のあることだったのかもしれないから。

社会に対して、親は生んだからには育てろよって言うのは、今でも持論としてあるし、なんで私のこと生んだんだろうなとは、今でも思う。

命は尊いって、義務教育で皮肉のように学んだけどさ。こちとら、生まれたくて生まれていないし。そんなかわいくもないことを思っていた中学時代。でもそんなの人間だったら全部そうかとも思うから、これは言い訳なのかもしれないし。住む家があって、ごはんは食べられて。「この生活は社会的にはいい方なんだよ」って諭されるように親から言われたら、そうなのかもって思うほかないし。

だけど、大学に入って心開ける友達に出会えてから、世界に色が付き始めた。こんなに明るかったんだなって思えて。それまで大嫌いだった、青春と言う文字、そのものの生活を、今思えば送れていて。

この4年間で、私は人生の谷底や暗闇に何度も落っこちたけど、周りの人達に支えられて、そのたびに這い上がってきた。

周囲の友達が、大人が、私に生きる強さをくれた。そのままの私でいいんだよって言ってくれる人達の存在は、私にとって「愛」そのものだった。

今まで、大学に入る前までだって、両親は私に対して、愛は贈り続けてくれたんだろうけど、私は長らく、それを拒んできたからさ。

だから大学生になって、友達から初めて受け取った愛に、私は戸惑って。その結果、私は何回も友達に、私とはもう関係性を断った方がいいんじゃないか、と言い寄った。

だけど友達はいつだって、温かくて広大な心で私の感情を受け止めてくれて、「私は美咲ちゃんとよき関係を続けていきたいなって思うよ」と、伝え続けてくれた。

そこまでされて初めて、私はその友達が贈り続けてくれている愛の存在に気付けた。

友達は、周囲の人達は。私の悴んだ心を、優しく解いてくれた。

それを機に、他の大学の友達にも心を開けるようになった。そしてまた気付けた。周囲の友達は当初から、等身大の私でいいと思ってくれていたのだと、知った。

当時の私が周りのことを信頼できなくなったのは、私がただただ、周りの人達からの愛を拒んで、自分から孤立したせいで友達と話せずにいたせいだった。

でもそれに気付けて。4年生になって、ちゃんと気持ちを伝えることを心がけるようになってからは。前よりも一層、自己開示できるようになった気がする。本音で話せる間柄になった人が増えた。そんな気がしている。

あと一か月と少しで大学は卒業するけれど、友達とはこれからも友達で在りたい。関係性を続けたい。

それは友達だけじゃなくて、先生方ともね。

それこそ、卒論指導で等身大の私とかかわってくださって、「美咲さんのことは正当に評価していますよ」と認めてくださった先生。

中間報告の時、私ならできるって励ましの意味を込めて、たくさん指摘してくださった学科長も。

何て言ったって結局、私はこの学科の大人が好きなんだ。

だからかな、今の私、口頭試問に関してはそんなに、言うほど緊張してないや。落ち着いている。

以前には、周囲からの期待を勝手に背負いこんで、潰れそうになったこともあった。

だけどそれすら乗り越えて、今がある。今の私は何でもどんとこいって感じで、でーんと構えている笑。

だってそんな風に思っている学科の先生方の前でできる、最後の自己表現の場だからさ。

何があっても、私は後悔だけはしたくないもの。


読んでくださってありがとうございます。

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