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デザインのデザイン/原研哉 を読んでみての感想をnoteにまとめてみました

こんばんは、毎日ウルトラハッピーの田渕です!急にnoteを書きたくなって書こう!と決めました!

デザイン本の読書感想文を書いてみたい!

ずっとnoteを書いていなくて、でも何か真面目なnoteを書きたい!と思い何を書こうか迷った結果、
デザインの本の感想を書きたい!書こう!となりました。

なぜ本書なのか

デザインに限らず、昔から本を読んだり感想を書いたりすることは苦じゃありませんでした。
でもまあ今回はじめての読書感想文なので、単純に現時点で読んだデザイン本の中で一番考えさせられた...(笑)というか、デザインを学ぶにあたっての姿勢やデザインとはなんぞやということを改めて自分の中で構築できた本でした。
なので、この本を読んでみての感想という垣根を越えこれから先もデザインとどう向き合っていくかをインプット(読む)からのアウトプット(使う)として記したいと思いました。

デザインってなに?は永遠説

感想一発目から「なに言ってんだ?お前この本を本当に読んだのか?」って突っ込まれそうですが、私からしたら本一冊読み終わっただけでデザインの全てがわかるようになったとまでは言わないが「この本読んでデザインとは何かもうわかりましたよ(ドヤア)」ってなってる人の方がちょっと疑ってしまうんですよね。
昨今、デザインの範囲は拡張し続け「これがデザイン!」って定義づけられる時代は過ぎたと思うのです。(もちろん私の完全なる主観でありこの世からデザインの定義がなくなっているとかそういう意味ではありません
また、学生はもちろん現場の方々やクライアントの方々、一般の方々が思う’’デザイン’’はそれぞれ違います。その中でもデザインに携わっている方が一番詳しいです。
この本はそうじゃなくて、本書には「デザインとは◯◯」という箇所が多いんですけれども、読んだ人が読む前よりもデザインに興味をもったり今すぐデザインについて誰かと語りたくなったり、すぐそばの例えばコップを見て「これをデザインするなら私ならどうするか」とか。
そういう日常の中でデザインを見つけ、デザインの世界に少しでも入り込めたら、その人にはこの本が読んだ甲斐というか結果というか目に見えない変化が起きており、本の効果が出ているなと思いました。

「が」ではなくて「で」のレベル

ここからはがっつり内容に入っていきます。まず無印良品(※以下無印)なのですが現在個人的にブランディングにかなり興味がありまして、学校ではコース講義も選択講義も取っております。
特に無印のブランディングは大変勉強になり、それと合わせてこの本を読んでいくと、更に無印の商品レベルや価値観を知りどんどんハマっていきます。

「これがいい」ではなくて「これでいい」という程度の満足感をユーザーに与えること。

「で」は「が」よりも一歩高度な自由の形態ではないだろうか。
「で」の中にはあきらめや小さな不満足が含まれるかもしれないが、「で」のレベルを上げるということは、この諦めや小さな不満足をスッキリと取り払うことである。そういう「で」での次元を創造し、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現すること、それが無印良品のビジョンである。
                  (第4章なにもないがすべてある)

無印は高級ブランドでもなければ特段値段が高いわけでもありません。なのに多くの人から今も人気です。それは、究極に消費者に寄り添ったコンセプトがあるからだと思いました。
「が」「で」についても、みんな「が」の方がいいに決まっています。企業に限らず人間は「が」を目指し得ようとします
ですが、その部分を逆手にとり「で」を高水準で継続し続けている企業が無印です。
また、無印の広告コミュニケーションの話もとても面白かったので記したいのですが、文字数がやばそうなのここまでにしておきます。

テクノロジーに迎合

今の時代で言うと、Twitter・instagram・facebookなどのSNSを活用することは当たり前になってきています。
しかし、その全てをデザインにつなげると言う発想はどうなんでしょうか。確かに私も気になりますし実際やってみたら今までにないものができ、もしかしたら爆発的にヒットするかもしれません。
冒頭でも書きましたが、デザインとは一体どこからどこまでなのか。''デザインとは’’はいろんな意見があり、むしろそれがデザインの醍醐味かと思います。ただ拡張され過ぎていてたまに軸がぐらついているなと思う時があります。

テクノロジーに翻弄され現代の生活は快適さとは程遠いストレスを抱え込んでいる。
テクノロジーに迎合するあまり、進展に異常に神経を尖らせる「情報過敏症」。混乱した状況を疎ましく感じ、テクノロジーに拒絶反応を起こしてしまう「情報不安症」。そんなものが横行する現状である。
                (第8章デザインの領域を再配置する)



この先10年20年デザイナーもしくはデザイン関係の職に就くにあたっての課題。いや、懸念する点だと思いました。

情報の扱い方

デザイナーは情報を分かりやすくまとめ見た人に伝えると言う役割を持っています。
私はまだまだその情報を伝える際の情報の扱い方が分かりません。だから制作する際に困る時があるんですけれども。。。

「情報の質」を高めることでコミュニケーションに効率が生まれ感動が発生する。つまり「情報の質」をコントロールすることで、そこに「力」が生まれるのではないか。
「いかに分かりやすいか」「いかに快適であるか」「いかにやさしいか」「いかに感動的であるか」と言うような尺度から情報を見ていく視点こそデザイナー情報に触れるポイントである。
                (第8章デザインの領域を再配置する)

はい。私の単細胞では1回読んだだけでは理解することができませんでした。
しかし、全文太字にするほど大事なことだと思っていますし何度も読んで頭に染み込ませることならできます。制作は、技法やhowto本を読んだ方がぶっちゃけ私はわかりやすいのですが、こういう原理を知ることがとても大切だと思いました。

あとがき

「えっ、ここ感想文の範囲なの?」と思われる方いらっしゃるかと思いますが、とても響いた文があったので感想を述べさせていただきます。

「僕はデザイナーではあるが、この「ナー」の部分は優れた資質があるという意味ではなく、デザインという概念に「奉仕する人」という意味である。ちょうど庭師をガードナーと呼ぶように、デザインの庭を掃いたり手入れをしたりする人」。
                            (あとがき)


うん。。。。響きましたね。(ドスッ)
私はデザインが好きです。そしてデザインしている自分も好きです。そしてもっと話を広げると、知らないことが知れたりできなかったことができるようになったり。そうして世のデザイナーの方々はスキルアップしていってますし、私もそうなりたいと思っています。
しかしそれらの根源にあるものは、''人の役に立つ’’ということです。ポスター1枚見る人、その何らかの展覧会に来る人、出品する人、拡散する人などがいてはじめて一つの制作物となります。
生きるため=自分のためというか、私の場合もはや生き甲斐ですが、そういう気持ちで日々精進できたらなと思いました。(しみじみ)

最後に

本当はもっと、デザインの歴史やリ・デザイン、デザイン事例などこの本を読んで学んだことはたくさんありますので書けたらいいんですけど、つらつらと書き過ぎてもなと思っているので、この辺で締めくくろうかと思います。
書き終わっての感想としてはかなり本気で書き過ぎてしまったかもしれません。
noteで#読書感想文とかで見ると皆さん簡潔にまとめられてる方が多かったです。
でも、テキトーに書いたのではなく本気で書いて後悔するもなにもない!と思うのでスッキリしています!
普段もデザインの本を読んでいますので他の本の感想文も機会があったら書こうと思います!


以上ご視聴ありがとうございました。いつもここまで読んでくださる方々に本当に感謝しています。




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