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うつは避けたい2
うつを始め、精神疾患の元凶であるストレス。
ストレスは、あなたに憑依するのに
名乗りもしないし、名刺も出さない。
ましてや、着任の挨拶もしない。
ほんとに迷惑な存在です。
今日は、ある若手サラリーマンの話をしましょう。
人事異動
部長が変わった。10年前まではこの部署の課長だった人だ。気さくそうだし、見た目体育会系。にこにこしてて、前の暗い部長より気が合いそうだ。
あ、着任の挨拶が始まる。
「この度は部長として、返り咲きを果たしました山田です。もう耳に入っていると思うが、10年前までは、課長としてみんなと一丸となって、ノルマを達成してきた。
やる気があふれていたこの部署に戻れたことを誇りに思う。
見た感じ、みんな元気がなさそうだか、昔のような活気あふれる職場づくりに励むから、みんなも一緒に手伝ってくれたまえ」
へー、よさげじゃん。
確かに覇気ないもんな、この部署。
新しい山田部長に頑張ってついていこうかな。
違和感
それから数ヶ月後。
山田部長の強引なやり方で職場が ギクシャクし始めて、正直無理。
山田部長に言わせると「チョベリバ」。
あ、そうか。
あの着任挨拶は言葉どおり受け取ったのが、
そもそも間違いだったんだ。
あれは…
「10年冷や飯食わされたけど、やっと戻れた。オレが離れてからここの数字が下降線だったし、前の部署は散々細かいこと言われたけど、我慢したおかげで昇格して戻れた。やっとオレの番だ。また、10年前のやり方で巻き返してやるぜ。こいつらも、前みたいにオレのカラーに染めて、黙ってついて来させないとな。さ!これで一気に役員まで行くぞ!」
きっと、そんな意味だったんだ。
だから、今さらアナログな方法にしたり、
トラブル起こして縁を切ったはずの
クライアントを自分が懇意にしてたから、
任せとけとか言って結局、一悶着あったし。
いつも「オレのやり方はそうじゃない!」って否定ばっか。
10年ひと昔だぜ。わかってないよなー。
そういえば、残業増えたよな、みんな。
それに雰囲気悪い。
安川は最近、山田部長の腰巾着みたいにごきげんとりばっかしてる。安川、そういう奴だったっけ?
みんなギスギスしてる。
部長って、注意してるのか、怒ってんのかわかんないからみんなも怯えてるんだろうな。
特にオレ、ああいう強引熱血系引くんだけど。
まあ、あっちも顔見りゃ「やる気がない!」とか決めつけてかかるから、オレも顔合わせたくないし、向こうも嫌いなキャラなんだろうな。
と、この若手社員のように、
例えば、強引で頑固な上司に当たった場合は、上のような変化があったりします。
鶴の一声で、仕事の進め方が変わり、
この変化に対応することが
小さな歪みを生み、
それが原因で業務量が増え、
残業が続くようになり…。
そんな違和感は、いつの間にかあなたの上に、のしかかっていきます。
その違和感こそがストレスなんです。
姿なきストレス押し潰されてしまう前に、
まずは、あなたはその存在に気づかないといけません。
変身するくせもの
ストレスは
社員同士を競わせるノルマであったり、
IT化を学ばずにどうにか定年を迎えようとして、何かにつけてPCのことで呼びつけては毎回おんなじこと聞いてくる窓際族だったり、
同じ部署の元カノだったり。
職場のたった1つの狭い空間だけでも、
ストレスになりうる要素はいっぱいあります。
もちろん、
あなたがノルマがやりがいだったり、
窓際族には初心者用マニュアルあげたり、
元カノは仕事ではいい相棒かついい友人、
とくれば、ストレスにはならないはずですよね?
ノルマはやりがいと思いなさい、
老人には優しく、
別れる時はきれいに、とか
お伝えしたいのはそんなんじゃなくて、
予想すらしてなかったことが、
ストレスになり得ますよ、
そして、
それがストレスだと気づかずにいたら
深刻な状況になりますよ、とお伝えしたいのです。
身体の不調を伴うようになって、
正体を見破ったときは中程度〜重度の
ストレスフルな状態だと思って間違いないでしょう。
予防線
では、どうすればいいのでしょうか。
それは、元気な時に、
心身ともに、自分のパーソナリティと
ストレス耐性を把握しておくことです。
併せて、できること、好きなこと、
楽しいこと、気持ちがすっきりすること、
チャレンジしたいこともスマホのメモでいいので、書き出しておきましょう。
普通の状態を認識して、それをデフォルトとします。
そして、時折、心や体の声を聞くのです。
デフォルトがわかっていれば、
それを外れた時に気がつき、対処することができます。
しかし、ストレスが溜まった状態では、
脳の判断力が落ちて、
何がどのくらい前と違うかの比較ができなくなってしまいます。
火災も初動が生命線
そうならないように、朝夕の通勤時間などに
「デフォルト」と「今ここ」の自分を
照らし合わせます。
これが習慣になると、初動が早くなり、
メモしておいた好きなことなどで
早々にストレスを発散して、
嫌な気持ちを溜め込まずに済みます。
決断のタイミング
夕方の観察で注意したいのは、
大事な決断は、今夜しないことです。
1日を振り返ると、
色々な思惑や事情が交錯を
くぐり抜けた疲れた脳では、
ベストな判断ができないからです。
今日は、策だけ万全に練り、
余裕があれば、他の段取りも考える程度でゆっくり休息します。
そして、翌朝、
前日に揃えた材料をざっと最終確認して、
決断を下します。
これで、今考えられるいちばんが選べました。
あなたが一晩頭をすっきりさせたおかげで、
仕事は順調に運び、あなたとあなたの部下、
場合によってはクライアントのストレスを
生まないことに成功したのです。
今回は、
職場を舞台にストレスの芽を摘むことを
考察してみました。
長文、お付き合いくださりありがとうございました。
なにかあなたに通じるものがあれば幸いです。
記事を読んで、
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主にこれまでは、うつの方を対象にカウンセリングを行ってきましたが、私も働いていてうつになったパターンです。
サイトは趣が違う作りになっていますが、
あなたのストレス解消についても、もちろん
じっくりお話しをお聞きします。