「読書感想文? ああ、あの雑魚ね」と言えるようになる書き方のコツ〜その3〜
3作品にツッコミを入れる
フットボールアワーの後藤さんをご存知ですか?
彼が番組のMCで発する《例えツッコミ》面白いですよね。
脚の長いローラとマギーを見て
「なんやこれ二人。お箸売り場やん」
雨上がり決死隊の蛍原がパンを粗末に机に置いていたら
「イースト菌が怒ってきますよ!」
つまらないネタに対して
「お前、よくそんなギャグ出せたな。陶芸家やったら割ってるヤツやで」
など、情景が浮かんで実に面白い。
私も彼みたいな言い回しが出来たら
「面白い人」って呼ばれるのにな〜なんて実に憧れています。
実は後藤さんの言い回しの仕組みって《読書感想文》にも応用できるんです。
純文学を読んでいると、ちょっと理解できないことが出てきます。
例えば川端康成の『雪国』では、
とんでもなく魅力的な芸者が、優柔不断な主人公(しかも結婚している)にゾッコンLOVE、にも関わらず主人公はその娘に対して冷たい態度。
太宰治の『走れメロス』では、
全く関係のない親友を差出して妹の結婚式を満喫しちゃうメロス。
中島敦の『山月記』に至っては、
人間が虎になっちゃう…。
などなど、自分の身近ではなかなか見かけないような展開になったり、
主人公が予想外の気持ちを抱いたりします。
純文学って「この気持ちわかるわ〜」とか「あるある〜」
なんて共感するような内容じゃないんですね。
(もし初見でそういった感情を読み取れたら、あなたは絶対読書感想文が苦手ではないはずだし、神童なのでぜひ小説を書いて文学賞に応募して欲しいです)
だから
《あり得ない展開》が《理解できない》のなら、
それをそのまま言っちゃえばいいんです。
フットボールアワーの後藤さんみたいに
ツッコミを入れてやればいいのです。
目の下のクマが仕事の忙しさを物語っているフットボールアワー後藤
『雪国』に対しては
「温度差ありすぎて風邪引くわ」
『走れメロス』に対しては
「絶対結婚式の途中思い出してワーなるわ」
『山月記』に対しては
「ハリーポッターのお話ですか?」
なんて言う。
もし読書感想文にこんなツッコミ的な感想が書いてあったら、
先生も思わず噴き出すはずです。