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ブルービートル
『ブルービートル』2023年:アメリカ:127分
監督: アンヘル・マヌエル・ソト
ジャンル:スーパーヒーロー映画
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前日に友人たちとオンラインでゲームをした際に信じられないくらい負けたのが原因であまり元気が出なかったため「元気が出る映画を観よう!」と思い、何度目かの視聴を決めたお気に入りの一本。
あらすじ
大学を卒業したばかりのハイメ・レイエスは、将来への希望を胸に故郷に戻った。世界における自分の目的を見つけようと模索する中、ハイメは思いがけずエイリアンのバイオテクノロジーが残された古代の遺物“スカラベ”を手にする。スカラベが突然ハイメを共生宿主として選ぶと、ハイメは驚異的で予測不可能な力を持つアーマースーツを授かる。そして、彼の運命は一変し、スーパーヒーロー“ブルービートル”となる。出典:フィルマークス
レビュー
あらすじはこんな感じ。
本作はバットマンやスーパーマンでお馴染みのDCコミックスのコミックが原作となるスーパーヒーロー映画だ。
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DCコミックスといえば、双璧をなすマーベルコミックスの作品群に比べて、暗い印象だ。
両親を殺されたバットマン、故郷から離れた星で育つスーパーマンなど、ヒーローとしての活躍の他に人間臭さやドラマが濃いのが特徴でもあり、魅力でもある。
本作の魅力
『ブルービートル』はスーパーヒーロー映画であると同時に家族愛や家族の成長を描いた家族ドラマでもある。
大学を卒業した主人公が故郷に戻ると、就職難や家の問題など様々な課題を突き付けられるが、基本的に主人公が1人で悩むことがない。
周りには常に底抜けに明るくて前向きで愛に溢れた家族がいるのだ。
スーパーヒーローに不本意ながらなってしまったことも家族に共有し、家族全員で団結しながら問題に立ち向かう。
家族全員のお互いがお互いを愛し、思いやりに溢れた姿は理想的な家族と言える。そんな様子を見ているだけでも元気をもらえた。
実は本作にはDCの暗い印象がほとんど無い。
一部、中盤で暗い話も挟まるパートがあるが映画全体の印象は終始力強く、とにかく明るい印象だ。
初視聴したとき「そう!スーパーヒーロー映画ってこれでいいのよ!」と強く思ったのを今でも覚えている。
主人公は前向きな青年であるし、家族全員がとにかく本当に明るく力強い。
しかもそれはメンタル面だけの話にとどまらない。
なんと本作では、ストーリー上の敵に家族で立ち向かうのだ。
主人公以外が変身するようなことはないが、全員でヒーローのガジェットや装備を駆使し、大事な家族である主人公をサポートする。
本作の魅力は家族やキャラクター達にとどまらない。
それが、スーパーヒーロー映画としての映像の楽しさだ。
図らずもスーパーヒーローになった主人公は、未知の力に振り回されるが、最終的には完璧に力を使いこなす。
終盤の戦闘シーンはアイコニックで印象的だ。
さいごに
スーパーヒーロー映画として誰が見ても楽しめる映像、家族ドラマとして勇気づけられる作品。
昨今のヒーロー映画は、あまりにも「サプライズ」やいかにアイコニックで続編を想定したキャラクターを作れるかに重きを置かれているように感じるが、本作は続編云々ではなく、一本だけで楽しめる作品だ。
事前知識や予習は必要なく、本当に誰でも楽しめるスーパーヒーロー映画だと感じる。
元気を出したいときに是非視聴してほしい!!