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続・史上最強のふたなり女の話
【らせん】1998年:日本:97分
監督:飯田譲治
ジャンル:ホラー SF
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一昨日【アナザヘヴン】を視聴して記事を書いた。
少し消化不良だったこともあり、せっかくだから飯田監督の名作【らせん】を視聴しよう!と決めた。
僕は【リング】シリーズが好きでかなり昔に視聴済みだが数年?数十年ぶりの再視聴となった。
あらすじ
息子を亡くし、自殺することばかり考えている解剖医・安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当することになる。その最中、彼の胃の中から暗号の書かれた紙片を発見。その暗号は安藤たちが学生時代に流行った遊びで使われたもので…。
本作の感想
う~ん、傑作!😍
久しぶりの視聴でもしっかり面白かった!
オカルトと科学の融合は塩梅が難しいだろうに、ちょうどいいバランスでストーリーが展開していくのが特に面白い。
だが、Filmarksでの評価は25年2月22日現在で☆2,9とイマイチ・・・
まあ、世間の評価が悪いからと言ってつまらないわけではないが(逆も然り)何故評価が低いのかを自分なりに考えてみた。
低評価の理由
おそらく、大きな理由の一つとして本作、いや、リング三部作である【リング】【らせん】【ループ】をホラーとして捉えていることが根本の原因かと考えている。
そう、本作はホラーではない。SFホラーだ。原作者の鈴木光司さんは、しばしばSF的な科学要素を作品に盛り込むことが多い。
小説版と映画版では設定が多少異なる部分があったり、映画版ではホラー要素を強く打ち出しているが、実際はシリーズ通してSF要素がかなり強い。
※【ループ】は映像化されていない。
なんと、三部作目の小説【ループ】では本シリーズ【リング】【らせん】の世界が仮想世界であったというとんでも展開が明かされる。
これを聞いただけでも、ホラーというよりSF要素を強く感じるはずだ。
また、映画版の本シリーズはホラーの緊張の糸を緩めないためなのか、原作の設定の改変や、説明不足なこともある。
貞子が男性器も女性器も持つ両性具有(俗っぽい言い方だとふたなり)であることや、天然痘の説明、貞子の目的、呪いのビデオの正しいルールetc…
これらを小説版で予習してほしい!と言いたいところだが、20年以上前の映画シリーズを見るために小説三部作を読むのは少し億劫だろう。
そこで、オススメの解説動画ひとつ添付するので是非視聴した後に、本シリーズも視聴してほしい。