「借金」というものの考え方
クレジットカードの分割払い、リボルビング払い(リボ払い)、キャッシング、カードローン、住宅ローン、車のローン・・・。世間には様々な名称の借金が存在します。
ある人は「借金はしないほうがよい」と言い、別の人は「計画的な利用ならOK」と言います。
確実にいえるのは、投資目的(※)でない限り、借金は一生のうちで使えるお金を減らしてしまうものだということです。それはそうですよね。借金をしたら借りた分の利息を支払わなくてはならないんですから。
(※もちろん投資しても確実にお金が増えるとは限りません。)
しかも、その利息が高い。
銀行の普通預金の1年の利率が0.1%とか小数点以下の数字なのに対し、キャッシングの1年の利率は15%だったりします。1年間1万円を預金すると10円増え、借金すると1,500円減るということですね。
それでも少しなら減っても構わない、今を楽しむ方が大事、という方がいらっしゃるかもしれません。
そのような方々に知ってほしいことがあります。
内閣府が令和元年度に60歳以上の方を対象に行った調査で、これによると現在の貯蓄額ではこれからの生活に足りないと答えた人が50%以上いるというのです(内閣府「令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」)。
半数以上もの高齢者がお金が足りていないことを考えると、一生のうちで使えるお金を減らしてしまうようなことは可能な限り減らした方がよいのではないかと私は思うのです。